今年の始めに『双程』と出会うまで私は、アジア以外のドラマで「そういうもの」を見ていました。(知らなかったの、こんなに沢山のBLが作られてたなんてえーん
『クィア・アズ・フォーク』や『スキンズ』や『スカム』など…

その中でも、このアメリカのNBCドラマ『ハンニバル』は、全然そっちじゃないのに、「絶対にこれは!?」と思って楽しみに見ていた作品です。
やっと全3シリーズを、フルで見終えました。(シリーズ4も制作予定だったらしいですが、何故か打ち切りになったそうです…なんで?こんなに面白くて「腐脳」を刺激してくれるのに❗←個人的見解プンプン

言わずと知れた小説、トマス・ハリス原作の『レッド・ドラゴン』
映画は『羊たちの沈黙』が有名でしょうか。
ドラマは、レッド・ドラゴンをベースに、時代を制作の2013年に置き換え、各13話がシーズン3まで制作されました。
放送は2013年4月~2015年8月。

天才的頭脳の精神科医で、元外科医の衣を纏った人食い殺人鬼「ハンニバル・レクター」をマッツ・ミゲルセン(写真・右↓)
デンマーク出身の「北欧の至宝」と呼ばれる美しい俳優ですキラキラ
FBIアカデミーの講師で、自閉症スペクトラムの一種として、あらゆる犯罪人と共感し、動機や感情を再現できる能力を持つ「ウィル・グレアム」をヒュー・ダンシー(↑写真・左)が演じています。
この二人の、やおいラブラブ

※余りにも直接的で、グロテスクな殺人描写が毎話あります。1話完結ものですので、毎回気持ち悪くなる事もあると思います。ブログでは詳しく触れませんが、そういうのが苦手な方は、視聴は止めてくださいねあせる

【シーズン1】
連続少女誘拐殺人犯を追うFBIのジャック・クロフォード(ローレンス・フィッシュバーン)は
ウィルにその特殊能力を使って、捜査に協力するよう求める。しかし、ウィルの友人で彼の精神状態を誰よりも把握しているアラーナ・ブルーム(カロリン・ダヴァーナス)は「ウィルを深入りさせては危険」だと反対。そこでジャックは、彼女の恩師で著名な精神科医レクターに、ウィルのカウンセリングと同時に、プロファイリングの為、捜査に加わるよう依頼する。
ウィルの精神はやがて、多大なストレスを抱える事となり、それをレクターのカウンセリングで治療する様になるのですが…
感染症のように、「ハンニバル」に犯されていくウィル。
(ハンニバルは何かとウィルを「クンクン」したがりますニヤリ
犯人と同化していく精神捜査が、ウィルを追い詰めハンニバルと「同化」していったのです。
連続殺人犯「切り裂き魔」を追いながら…
犯人は、戦利品として内臓の一部を取り出し、持ち去っていました。

【シーズン2】
猟奇殺人の捜査と、レクターのカウンセリングで、ウィルはどんどんハンニバルに洗脳され、操られていきます。
ウィルのこんな表情は、ハンニバルにしか見せないのおねがい
ハンニバルは、自分に向けられた疑惑の目を背ける為、ウィルに証拠を押し付け逮捕させます。
しかし、ウィルは自分自身を取り戻していきます。それは、「切り裂き魔」がレクターと気付いてから、ジャックとハンニバルを追い詰めるという「芝居」を始めたからです。
精神犯罪者病院で、様々な仕掛けを出すウィルと、それを見抜きながら犯罪を重ねるハンニバルの関係が、ドキドキし過ぎて目が離せませんビックリマーク(首がっちりホールドチュー
模造犯により、無実の罪が立証され病院を出たウィルは、ハンニバルのカウンセリングを再開し、彼を追い詰めようとするのですが…心はハンニバルに惹かれていき、同化していく。
確実な証拠がない限り、ハンニバルは決して捕まらないのです。
「全てを終わらせて、一緒に逃げよう」と、約束する二人びっくりえー、そうするのマジで!?的な。
二人の邪魔をするジャックを殺し、ヨーロッパへ行く計画をたてます。(しかし、ウィルはFBIとも繋がってます)
ある日、患者のファイルを燃やして、家を片付けます。ハンニバルは、絵を描いています。プロ並みの上手さで、いつも鉛筆描きです。
「アキレスとパトロクロスだ」
「パトロクロスは、アキレスの為に彼の鎧を着て戦い、殺された」
「私と君の関係のようだね」
アキレスとパトロクロスは、「トロイの木馬」で有名なギリシャ神話に出てくる戦士。
二人は友情以上(まぁ恋人ですドキドキ)の関係にありました。それを例えて言うハンニバルったらラブ

ジャックをディナーに呼び出し、そこで殺すはずでしたが、ウィルはハンニバルに「バレてる」と密告するんですビックリマークうゎうゎうゎわあせる

直接対決となったハンニバルとFBIの捜査官たち、そして生きていたアビゲイル❗(←最初の少女誘拐犯の娘で、キーパーソンとなる少女)
しかし、後から駆けつけたウィルも、ジャックもアビゲイルも、皆ハンニバルに無残に切り刻まれて、死んじゃった!?
と思わせる終わり方だったのですが…

【シーズン3】
身分を偽り、ヨーロッパに逃げているハンニバル。
まるで神業の手術のように、ウィル達は急所を外され皆、生きていました。
ハンニバルは以前、イタリアでも同じような殺人を犯していて「フィレンツェの怪物」と呼ばれている未解決事件の犯人でした。
イタリア警察は、アメリカでハンニバルに恐ろしいめにあわされた大富豪に買収されていて、ウィルと共にハンニバルは拉致されます。
しかし、アラーナの「ウィルを助ける」という条件の元、解放してもらいます。(この後のハンニバルは、怖いよ~ガーン
そしてその後、ウイルの目の前で、FBIに自ら逮捕されます。
3年後、隔離されているハンニバルですが、大人しくしている訳がありません。
元患者の「噛み付き魔・レッドドラゴン」に、電話で指示します。
レッドドラゴンを捕まえる為に、ハンニバルを囮に使う最終手段に出たFBI。レッドドラゴンは、ハンニバルに会いたがっていたからです。それを申し出たのは、ウィル。
まんまとウィルとハンニバルは、レッドドラゴンの手で自由になり、ハンニバルの海辺の別荘へ行きます。
そこにレッドドラゴンが現れ、ハンニバルを撃つ。ウィルはナイフで応戦し、お互いに目についた凶器を振り回しながら、レッドドラゴンを仕留めます。
「これが、私がずっと君のために欲しかったものだ、ウィル」
「僕たち二人のために、素晴らしいよ」びっくり
ウィルは、ハンニバルと二人で一緒に殺人を犯した事を、美しい事だと言ったのです。
そして、二人は抱き合い、高い岸壁から身を投げるのです…


いやーーーん!!
最後は二人で心中ーー!?

切り裂き魔として、逃げ追うせたのに捕まったのは「ウィルに居場所を教えるため」
レッドドラゴンにウィルの家族を襲わせたのは、彼を愛しているから。
ハンニバルの担当医だったベデリアは、そう診断していました。
「ハンニバルは…」
はい、そうです!!←断言する私(あえての字幕付き)

ベデリアは、ハンニバルに自分が殺されるのは私を食べる時だと、最後のシーンで恐ろしい場面が…(自粛)

食人鬼のハンニバルですが、お料理は大変素晴らしく、手捌きも完璧。
道具も一流品を揃えています。
そういう細かな美しい物が沢山、散りばめられているんです。
ハンニバルのスーツの着こなしの格好良さと言ったらもう、一級品❗格好いい~ラブ

シーズン3は、ヨーロッパの美しい町並みや教会、美術館なども舞台となり、耽美的な雰囲気の作品になってます。

そして、何といっても美しいのがウィルキラキラ
この顔、ハンニバルしかさせられないよねラブ
二人の関係は、お互いの探求心であり執着心であり、強迫観念だとインタビューでヒューは語っています。恐怖と暴力とハンニバルの言う「友情」
何度離れても戻ってしまう、どうやっても離れられない引き付けられる二人。
これが、「やおい」でなくて、何がやおいだドキドキ

もしもシーズン4があるならば、二人は崖の下で生き延びているはずです。

ちなみに、この作品の制作総指揮で脚本も担当した「ブライアン・フラー」はゲイの方ですニヤリ

「シーズン4」ないかなー、あると良いなぁ音譜
だって二人は絶対生きてる、ハンニバルがウィルを助けてるはず。
こんな事で、彼を死なさないはずビックリマーク

妄想は永遠です……