ロンドンにはほとんどチェーンのパン屋さんがないようですが(Paulくらい?)
独立系こだわりのパン屋さんはちらほらと見かけます。
そういったパン屋さんから卸したパンで、美味しいサンドイッチを作って出してくれるカフェも
どんどん増えているようで嬉しいです。
とはいえフランス風のカンパーニュだったり、イタリア風のチャバッタばかりで
イギリスの伝統的なパンのイメージはなかったのですが。
BBCでPaul Hollywoodが紹介していた「ライ麦・エール・オーツのパン」 は
イギリスの昔ながらのパンということで、さっそく焼いてみました。
ブラック・トリークルとエールが入っているのがとてもイギリスらしいのです。
ブラック・トリークルは、砂糖の精製過程でとれる副産物のシロップで、缶入りで売っています。
真っ黒でどろどろしてものすごく甘そうですが(↓)黒糖のような苦味や酸味があって意外とおいしい。
エールはパブでおなじみのビター。
かつてのイギリスでは水が汚かったので、代わりにエールを入れるレシピが生まれたのだとか。
べとべとの生地からスタート。
こねた生地を一次発酵させたあと、さらに上からエールとライ麦粉を混ぜたペーストを塗りつけ‥
二重構造です。
オーツ麦をふりかけたら、二次発酵。
焼き上がりが冒頭の写真です。
Hollywood氏のよりかなりでっかく焼きあがった気がしますが‥
もちもち、ほんのり甘く、ほんのりエールの苦味があって、また作りたくなる美味しさでした♪
Hollywood氏はもともとClivedenやDorchester HotelでHead Bakerを務めた人らしいのですが
テレビ番組の司会トぶりも貫禄が漂っていて、こちらのシェフはマルチタレントな人が多いなぁと
つくづく思います。