ひかりの点滅が
目隠しをする
漂うわたしは耳をふさいで
水の音に耳を澄ます
遠くでだれかが叫んでた
近くでわたしの囁き響いて
鼓動とおしゃべり
聞かせてた
開いた目にはレンズの青が
世界を埋める静けさに変わって
音を食べるゆめのきみ
髪を揺らめかせた深海の人魚
腕に寄せればあやしの笑み
ひかりの点滅の合図する
ちいさな火花が走ってく
まるで産卵する月夜の
明かりのしるべ
耳にはふさぐ水の音
鼓動のおしゃべり
くるおしいくらいに熱におどる
呟きがこぼれてきみの笑み
音を食べては歌ってる
201708