5年の月日が流れても、あの朝の記憶は少しも色あせません。
今日、トレンドワードにそっと浮上してきた名前を見て、胸がキュッとなった方も多いのではないでしょうか。
そう、本日はNHK連続テレビ小説『カムカムエブリバディ』に登場した、雉真稔(きじま・みのる)さんのドラマ上の命日です。
放送が終わって5年という歳月が経っているにもかかわらず、命日のたびにこうしてSNSでトレンド入りを果たし、多くのファンが温かい言葉を寄せ合う。
これほどまでに長く愛され、人々の心に残り続けるキャラクターが、近年の朝ドラにどれだけあったでしょうか。
それほどにも、稔さんを演じた松村北斗さんの佇まいは、本当に素敵でしたね。
育ちの良さを醸し出す気品ある立ち振る舞い、安子さんに向けられる柔らかくどこか切ない眼差し…。
戦時中という過酷な時代背景の中に咲いた凛とした存在感は、まさに「理想の人物像」そのものでした。
彼の登場シーン一つひとつが、今も宝物のように輝いています。
中でも個人的に忘れられないのは、あの伝説の汽車の回の次の回、いえに帰った安子さんに続いてのれんをくぐった稔さんの姿です!
なんなんでしょうねあのさわやかなかっこよさは!
今思い出しても、悶絶ものです。
もう、すごいです!
伏線の回収や時代を超えた命のバトンといった脚本の見事さはもちろんですが、それを体現するすべての役者さんたちの熱量とクオリティが完璧に噛み合ったからこそ、「カムカムエブリバディ」は今なお語り継がれる傑作となったのだと感じます。
ファスト消費が主流の現代ですが、時が経っても色褪せることなく、むしろ深みを増していく「上質のエンターテインメント」に、私たちはやっぱり心を動かされるのです。
これからも『カムカムエブリバディ』のように、何年先も愛され続ける素晴らしい作品に出会いたいものですね。