もうすぐクリスマスですねー!

小学5年生のときでした。クラスでクリスマス会をやったときのことです。事前に担任の先生から「何か手作りのプレゼントを持ってくること」という指示がありました。当日みんなきれいな袋に入れたプレゼントを持ってきます。その中で一人、クラスで一番成績のいい子が、当日になって、自分のノートを1枚やぶり、そこに中学校で習うような数学の公式をずらずら書いていました。「俺のプレゼントはこれでいいや」と、濃い鉛筆で書いたので薄黒くなった紙をそのままポケットに突っ込みました。みんなあれだけは欲しくないと思っていました。いよいよクリスマス会の最後になってプレゼント交換の時間です。椅子を輪にしてクリスマスの歌を歌いながら右側の子にプレゼントを回していきます。先生が歌を止めたとき持っていたものが自分へのプレゼントになります。歌が止まりました。私の手にあったのは、あの薄汚れたノートを破った紙でした。そのあと一人ひとり自分が何をもらったか発表します。私も「ありがとう」とは言いましたが、その声は悲しくてふるえていたと思います。先生はみんなの様子をただにこにこして見ていました。会の後、先生は私を職員室に呼びました。先生は自分の席に座ると、私に「おまえ、いいプレゼントをもらったなぁ」と言いながら、引き出しをあけて、そこから新しい鉛筆を五本出して「これで一生懸命勉強しなさい」と、私にその鉛筆をくれました。私はそのときはじめて泣きました。先生はちゃんとわかってくれていたのです。この先生がその後の私の人生を変えることになるのですが、その話はいずれまた。今日のひとことブログ

 

 

 

 

 

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