今年も河津桜が咲きました。

一足早い桜、 川沿いの続く桜並木の道を、暖かな昼下がり

私は今年もこのピンクの花にパワーをもらう。

生きてくパワーをもらう。



思い返せば、今年の1月から始まった災難続き
秋からゆっくりゆっくり進んでいた私の病状悪化に続き
厄介でしつこい風邪をひき、ぴょんに左手を噛まれ
(噛まれた左手、未だ完治してません^_^;)
そんな中で抗がん剤治療は始まり
トドメは母の風邪の悪化の入院、一時は命さえ危ぶまれ
流石にコレが一番キツかった。抗がん剤治療の副作用よりも

そして母の入院に伴った予想外な展開。
風邪も回復に向かいつつある頃、看護師さんから告げられた
こと。入院中に母は、自力排尿ができなくなってしまったの
です。抗生剤の点滴をずっとしており又、咳き込んで息も
絶え絶えの状態なのに、自力でトイレに行くことは危険。
『トイレに行く、トイレに行く』とせがむ母に
『動いてはいけないので、オムツでしなさい』となだめすかし
ていたのですが、ギリギリ迄本人は我慢していたようです。

いざ点滴も取れて、オムツを取ってトイレに行った時、
母は自分で排尿することができなくなりました。
その後直ぐバルーンカテーテルを入れ、一時は自力排尿の訓練を
試したけれど、良い結果は得られず、泌尿器科の医師からは高齢
だから多分無理だろうと、半分さじを投げられたという対応
でした。

そしていよいよ退院となった時、バルーンカテーテルを入れた
まま在宅に戻り、これからはバルーンカテーテルの処置が
必要になる。認知症のため、自分で処置が出来ない。尿路感染の
危険も伴う。当然、入院により認知症の悪化、運動機能の低下
も伺える。結局、自力排尿ができるようにと一縷の望みを
かけて、近所の病院に転院をお願いしました。

しかしその病院は、殆どの入院患者が寝たきりで……………
このままでは自力排尿どころか、廃用症候群で寝たきりに
なってしまうかも。そんな不安を抱え退院を決断。
退院に向けて、もしかしたら出来るかもとバルーンカテーテル
を先週末から外して頂きました。そしたらナント!
2、3日前から自力排尿ができるようになったのです。
リハビリで段差の歩行もできるようになりました。

母の回復力に生命力の強さに感謝するばかりです。
一時は施設入所も考えましたが、母にとって一番幸せなのは
在宅に戻ること。しかし同居の私は乳がんを患い、
抗がん剤治療中。仕事もフルタイム(現在は介護休暇中)
決して無理はできない。母の介護はできる限りサービスを
使い、自身に負担はかけない。

しかし今回つくづく思ったことは、ヤッパリお金だよなぁと
下世話な話だけれど、母は現在要介護3。サービスは目一杯
利用してました。利用可能枠は26,931単位(269,310円)
その費用、1割負担+実費(ディサービスの食事オヤツ等)
はおおよそ¥45,000
これからはそういう訳にはいかない。在宅で母が過ごすには
もう少しサービスが必要になる。
1ヶ月10万円。自費のサービスも含めてこれだけの出費は覚悟
している。ケアマネさんにもこの金額内でプランを作成して
いただくようお願いしている。

介護度にかかった費用は医療費と異なり、税金等の控除に
ならない。せめて控除に含めてもらえたらいいのにと思う。
私が働き続ける為にも多くのサービスを使わなくてはならず
がん患者の就労も世間では大変と云われてるのに、私は
がん患者末期+親の介護。いやぁ~、三重苦だよ~と愚痴も
言いたくなる。

そんな愚痴を言いながらも、母がここまで回復にできたことに
感謝せずにいられない。1月の災難続きだったあの頃を思えば
本当に本当に今は夢のようなのかもしれない。しかし本番は
母が退院してから、暫くは大変なのかもしれない。

まぁでも春はやってきた。我が家の近くの桜も暫くすれば
満開になる。

次は私

とりあえず今年の冬は乗り越えた。