「はい、プレゼント」
息子がいきなりテーブルの上にこの箱を置いた。
「なんで?」
「別に・・・。」
「おかしいやん。・・・母さん・・・死ぬの?」
「あほか。まぁ、小さいのが欲しいんやろ、これでいいやん。」
「おかしいな。」
「何がおかしいねん。あっ、マイクロSD買ってこなあかんけど、安いから自分で買っておいで。」
「これ、どうしたのさ?」
「どうしたっていいやろ。」
「買ったんじゃないよね。」
「ん?」
「だって、頼んで買ってきてもらったヒートテックでさえ、プレゼント包装してもらうあんたが、こんな箱のまま、渡すなんてありえないもん。」
「まぁ、そうやな。」
「それに・・・電気製品にやたらとこだわるあんたが、こんなどこのメーカーか解らないもの買うわけないし。」
「そりゃそうやな。」
「ついでに言えば、あんたの性格からして、プレゼントするなら、必ずSDカードも一緒に買ってくれるはずやもん。」
「お~・・・そうや。」
「何?これ。景品?ゲームセンター?」
「・・・ふふん。言わへん。」
「何でよ。知りたいんだから、教えてよ。」
「・・・嫌だね。教えへんもん。ははは。」
「・・・ねぇ、どうしたんよ。これ・・・。」
「・・・ ・・・ ・・・。絶対教えへん。」
「何でよ。教えなさいよ~。気になるやろぉ!」
「くふふふ。嫌だね。」
そのまま彼は、免許を短期間で取得すべく、山梨へと向かった。
・・・気になる・・・。
でも・・・悔しいから・・・聞かない。
動物占いだと、2人共に「一匹オオカミ」
SかMかで診断すると、2人共に「完璧なS」
膠着状態は・・・つづく・・・![]()

いつもひとりで過ごしてた夜が そっと穏やかに溶けてく
」
