一昨日の豪雨は大変なことになりました。

被害に遭われた方々には

お見舞い申し上げます。



こちらは大事には至りませんでしたが

万が一隅田川が氾濫しようものなら

我が家はひとたまりもないことでしょう。



隅田川の本流は荒川で(意外と知られていない)大昔から繰り返す水害に悩まされていました。

徳川の時代、幕府は治水工事に力を注いだそうです。


昭和の大戦後には経済発展と共に川沿いには集積した工場の廃液や生活排水により悪臭、汚濁が進み、また絶えない洪水被害から「死の川」と呼ばれていました。


しかも住民の視界に入らぬよう川岸には鋭角なコンクリートの堤防で遮り、辺りは更に荒廃していきます。


これではいけないと昭和40年代には政府は公害対策に努め、平成になると魚の姿が見えるまでに改善されました。




今ではコンクリートの堤防は取り壊され、見晴らしの良い景観と共に両川岸には散策路「隅田川テラス」が広がります。



隅田川は東京都北区から足立区、荒川区、墨田区、台東区、中央区、江東区を流れ、東京湾に注ぐ全長20数キロの一級河川です。

その河川には30以上の個性豊かな橋梁が架けられ、無駄に派手なライトアップを競っています。(←税金‼︎)



江戸風情と情緒漂う隅田川と言われますが、昭和時代までは目を覆う酷さだったのですよ。

両親がよく言ってましたが、当時の川面には有害なメタンガスの泡がブクブクしていたそうです。


思い返せば近くにいるのに子供の頃の隅田川の思い出って無いのです。

それがすべてを物語っていますね。



その危険から風物詩でもある江戸時代から続く花火大会は20年近くも中止され、再開されたのは私が小学生となってから。

当時のどえらい騒ぎっぷりを憶えています。



ていうか今日はなぜ隅田川を書いているのだろうか⁇




‥‥‥




1週間も前になりますが、お台場で公演中のシルクドソレイユ、アレグリアを観てきました。


シルクドソレイユを訳すと「太陽のサーカス」

まだ動物サーカスが高く評価されていた頃、動物を扱わないサーカスを作ろう、それが始まりだそうです。


コロナ禍により活動が出来ず、世界最高峰のエンターテイメント集団、シルクドソレイユが経営破綻したニュースは大変なショックとコロナの無情を痛感したものです。

殆どのキャストが解雇されたのです。



その後の入札によりカナダの投資会社が12億ドルで経営権を手に入れ、離れたキャスト、スタッフが再結集されました。



今回のショーの副題には「新たなる光」と強いパッションが込められています。


その東京公演は逃さず観たいと思っていたのでした。







大きなイエローとブルーのテント。

これはウクライナカラーでは?と勘繰ってしまいます。真意はわかりません。


ロシア人もウクライナ人もキャスト、スタッフで共演しているそうです。


1日も早く戦争なんて終わればいい。


強壮と柔軟が備わるこの肉体美。

筋肉がこれ程まで美しいとは。


どの演目もパフォーマンスも感嘆の連続でしたが、アレグリアはシンガーとミュージシャンの生歌&生演奏も見せ場の一つです。


演奏が狂えばキャストの演技諸共狂います。



フィナーレのみ撮影OKです。



その日一瞬一瞬のパフォーマンスを最大限のものにするために。

弛まぬ努力とトレーニングに打ち込む毎日。


よく見ると脚や腕の筋肉が小刻みに震えている。

そこがね、泣けてしまう。


どんなに辛いこと悲しいことがあっても、それは言い訳にはできない。

今日も時間がくれば、厳しいこの命懸けの舞台に立たなければならない。


「眠いからひと眠りして仕事しよ」などと言ってる自分が恥ずかしいわー。



「今日を生きる」

教えてもらった気がします。



東京公演は5ヶ月の公演を終え

今月で幕を閉じます。

そして7月から大阪公演が開幕します。


ひとりでも多くの方に「今日を生きる」感じてもらえたらと想い書きました。