遠足のときに、「集団行動のときに、個人的行動は許されないことです。」

などと偉そうなことを言って、白い目で見られた、友人がいます。



我々日本人は、与えられた環境を是として肯定しようとする心理が働くのでしょうか。


ある訓練で、事故が起きました。

これはグラインダーにかかわるものでした。

使用方法を守っていたので、特に事故はなかったのですが、

作業者が、保護具をつけ忘れていたことが問題になりました。


それで私が提案しました。

提案は、保護具をつける注意書きをグラインダーの前に張り紙をしたら、というものです。


すると、指導者が言ってきました。

作業場が変わると、張り紙があるとは限らない。

だから、張り紙なしでも、保護具をつける癖をつけてほしい、とのことです。

つまり、安全の癖をつけるために、あえて不安全の状況下で練習せよということです。


確かに、熟練した人でしたら、そのようなことも必要でしょう。

飛行機のパイロットも、いろいろな悪条件を想定した訓練をすると聞いています。


ただ、まだ私たちは初心者です。

初心者に悪条件を押しつける指導者はどうなのでしょうか。


私は、今の環境を是として肯定する心理が働いたのではないかと思っています。


冒頭に述べた友人の話ではないですが、このような時にはこのようにふるまえと

社会的に刷り込まれたものだと思います。