いよいよ4月ラストの記事です。だんだん、訪問日付と実際の日付が近くなってきたのはとても嬉しい。さてさて今回の訪問は、4月29日(火)13:36、珍しいことに昼間の訪問です。
昼の部終了まで残り約1時間。列は40人といったところでしょうか。これくらいなら十分許容範囲だし、その覚悟ができている。音楽を聞きながらブログの下書きをしていれば時間が経つのはあっという間。
看板前(北海屋前のパイロンを越えたら)に来たら列整理の助手さんが、「ラーメンか汁なし教えてください」と言いに来ます。この時にラーメンの種類だけでなく、小ラーメンか大ラーメンかも合わせて申告しましょう。「小ラーメン」と今回は回答します。相手の要件にこちらの回答が満たなかったりしたら、ちゃんと優しく聞いてくれるので安心してください。横浜関内店の店員さんの接客は一級品であります。
水色が小ラーメン(740円)、グレーがネギ(100円)。小ラーメンてエメラルドグリーンみたいな色だった気がするけど…気のせいだろうか。そういえば、今回が値上げ後初訪問となります。2018年4月20日よりラーメンの価格が一律50円UPしている横浜関内店。50円UPを避け続け経営が怪しくなるなら、50円UPして安定してくれた方が良い。おいらはそう思う訳です。てか、小ラーメンのボリュームで740円全く異存はありません。
そんなこんなで、店内入口ウェイティングスペースを経て着席。久しぶりに拝見する小林店主、元気に麺上げをされていました。着席に着くや否や、メガネ助手さんに「ニンニク少なめ/野菜/ベニマシで良いですか?」と逆コール確認。「はい、野菜だけマシマシで」とおいら。配膳されたのは、
ニンニク少なめ/野菜マシマシ/ベニマシ
とても綺麗。美しい二郎の姿がそこにありました。今記事を書くために写真と対峙していますが、何とも妖艶でエロい魅力をちょと感じます。あれ?おいらってちょっと異常なのか。。
店主さんが麺上げを行っているので、メガネ助手さんはサポート役。その組み合わせは実に贅沢なこと。このネギの“ふわっとした盛り付け”なんて誰にでもできることじゃない。正確に言えば、これだけの忙しい時の流れの中で、こういった盛り付けができるセンスが素晴らしい。多分だけど意識的にしなくちゃできないんだと思っています。
少なめどころか、ちょびっと。
こちらは、くらきの代名詞ベニマシ。私はベニマシと言わないと「今日はベニなしで大丈夫ですか?」と聞かれてしまう(笑)。
ネギのふわっとした感じが本日のラーメンのエロさの原因かと思っていましたが、このぶたも十分エロい表情を浮かべてやがった(笑)。艶があるんだよなぁ。
毎回書いていますが、おいらの神ぶたと世間一般的な関内店神ぶたは少々異なります。おいらは全てが口の中でトロける必要はないと思っています。適度な噛みごたえ、しっとりしている中でも溶けはしない。微妙にして繊細な歯ごたえを求めています。そんな高みを求められる程、関内のぶたのクオリティーは常に高いということなのです。
まるで芸者のうなじから後頭部を見るような妖艶さを感じ、
それにガッツク矮小な漢。ただただ貪り喰らう。言葉はいらぬほどの美味さ。
ぶたやネギで圧倒されていた漢は、優しい泉にたどり着いた。それは攻撃的でなく、優しい。どこまでも優しい味わい。優しさの原因は、バラ肉の甘さ、背アブラの甘み、みりん風調味料の甘み、FZ醤油由来のカエシやグルエースの攻撃力はそれほど高くない。それこそが優しい要因なのだろう。
ラーメン二郎界でも特殊な部類に入る麺。ストレート(通常の二郎は縮れ麺)、プリッとした食感と噛み切るとパツンとした歯ごたえ(通常の二郎はグミッとした食感)。共通しているのは、オーション(小麦の種類)の芳醇な香り。“芳醇”ってちょっとエロいっすよね。
関内史上最強のトッピングにして、あの有名ブロガーKen-G.さんが関内への訪問はネギのためと言っても過言ではないと断言しておられたネギ。おいらの全くの同感です。そして、麺と一緒に食べるとどんなにおいしいことか。既に骨抜き状態。
恍惚の時間はそれほど長くは続かない。終わり(完食)が突然にやってきた。続かないからこそまたそれを求めてまた漢はまた通う。そうか、だからおいらは約2年半で130回以上も儚い夢の続きを求めて、再び訪れていたんだ。ただ、その夢の続きが見たかっただけだったんだ。
丼をカウンターに上げ、また喧騒とした店内に目をやると、店主は麺上げに集中しており、メガネ助手さんは軽く会釈。テーブルをさっと拭き、おいらは店を後にした。
きっと、また来くるのだろう、夢の続きを見に。
twitter @june14_gimlet