テスト投稿です 2015/11/02
<楽都の行方>まちの復興 劇場が力に
河北新報 11月3日(火)15時42分配信
多くの人がロビーを埋めた「オープンデイ」のチェンバロ・コンサート=10月24日、兵庫県西宮市の県立芸術文化センター
◎仙台音楽堂構想(下)阪神に学ぶ
【現状と課題】「楽都」真の拠点となる音楽施設なし
阪神大震災で建設計画が中断し、後に復興のシンボルとなった音楽ホールが兵庫県西宮市にある。
ことし10周年を迎えた兵庫県立芸術文化センター。10月24日には「オープンデイ」と銘打って全館を無料で開放し、約2万人が詰めかけた。副館長の藤村順一さん(66)は「『われらが劇場』をつくろうと立ち上がり、その思いに共感する人々に支えられてきた」と振り返る。
<建設賛成7割強>
基本構想は震災前の1990年に策定された。設計が進むさなかに震災が起き、生活や経済の復旧復興が最優先された。
演奏家や地元の劇団員らは、コンサートや出張公演で被災者を励まし続けた。芸術の力が広く再認識され始めていた。
震災5年の県民意識調査。センター建設の「賛成派」が7割強を占めた。再び計画が動きだした。建設費を当初の480億円から200億円に圧縮して、完成にこぎ着けた。
芸術監督に世界的指揮者の佐渡裕さん、舞台技術や運営にも民間のプロを招き、設計段階から意見を反映させた。専属の管弦楽団は、オーディションで国内外から若手精鋭を集める。
県内全ての中学1年対象の芸術体験、ワンコイン演奏会、低価格で親しみやすいオペラ公演などを企画し、すそ野を広げてきた。
地元商店主らでつくる西北活性化協議会も一緒に盛り上げる。「音楽でまちを発展させようと皆で取り組んだ。震災で傷を負った地域を劇場がつないでくれた」。副会長の松山享さん(68)はこう話す。
<経済効果 年71億>
オペラ公演の際には、テーマごとに遊び心たっぷりの前夜祭を協議会が企画する。「ナポリが舞台なら面白いピザを募集しよう」「『魔笛』に合わせて笛を持って集まるか」。出演者らも飛び入り参加する。「オペラが地域全体の夏祭りになっている」。松山さんは誇らしげに語る。
今では全国有数の「チケットを売り切る劇場」と称されるようになった。
センターによると、開館後に最寄りの阪急西宮北口駅の乗降客が月3万人増えた。マンションが次々立ち並び、ショッピングモールもできた。センターの県内経済波及効果は年71億円との試算もある。
1/2ページ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151103-00000023-khks-soci※この記事の著作権は、ヤフー株式会社または配信元に帰属します