ふつうでなんかありたくなかった。
いつだってmajorityよりもminorityでいたいと思っていた。
それは大筋では今でもそうだが。
自分らしさが消えてしまうような状況が大嫌い。
『変わってるね』と言われる人をうらやましく思っていた。
こういった思いは、『自分は至極ふつう』と自覚しているところから来る。
そう、自分はほんとうにふつうだ。アンチふつうが誰よりもふつうな気がする。
ふつうでもいいんじゃないか。
なんてことを考えるようになった。ふと。
ふつうであるからこそ良い映画を素直に良いと思えるんだし、
ふつうであるからこそおいしいものを食べて素直においしいと思えるんだし、
ふつうであるからこそショパンを聞いて美しいと思えるんだし、
ふつうであるからこそオールマンズをかっこいいと思えるんだし、
ふつうであるからこそ嫌なものを嫌だと思える。
ふつうじゃなかったらって考えると、なんか悲しい。
ふつうでよかったと思う。
ふつうにふつうを続けていけたらなぁと思う。