ラマスのブログ -25ページ目
この言葉の大切さを実感したのは、担任になって7年目のとき。ある校長先生の一言がきっかけでした。
教育の現場では、教科書を開いて音読をしたり、鉛筆でノートに書いたりと、昔から変わらない「不易」の部分がたくさんあります。しかし今では、子どもたち一人ひとりがタブレットを持つ時代。明らかに、10年前とは学び方が劇的に変わっています。
「不易」として大切にしたいこと。それは、生活面では「人との関わり」と「生活習慣」、学習面では「入力と出力の積み上げ」です。
人との関わりでは、あいさつ、「ありがとう」「ごめんなさい」「大丈夫?」といった言葉が育む社会性が基盤になります。これらを子どものうちにしっかり身につけることで、大人になってからのマナーや対人関係にも大きく影響します。
「生活習慣」も同じです。どれだけ社会が情報過多になっても、十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動があれば、子どもたちは健康で充実した毎日を送ることができます。環境が変わっても、この土台は変わらない大切なものです。
学習面では、知識を取り入れ(入力)、自分で使ってみる(出力)という繰り返しが、学力の定着と発展につながります。身長が急に伸びることがないのと同じで、学力も一朝一夕には伸びません。得意不得意による個人差はありますが、基本は「基礎・基本の反復」。そのために、手を変え品を変えながら、地道に取り組むことが大切です。
一方、「流行」はどうでしょうか。
まずはICTと情報リテラシー。これらはすでに子どもたちの生活に深く浸透しています。だからこそ、偏らず、騙されず、上手に使う力を、学校でもしっかり教えていく必要があります。AIもこれからは当たり前に使う時代になります。むしろ、子どもたちのほうが大人よりも自然に、上手に使いこなしている場面も増えてきました。その力とどう共存し、より豊かな人生に結びつけるか。これからが楽しみです。
また、学校のあり方自体も変わりつつあります。プールでの水泳学習は民間委託が進み、通信表の評価項目も減少傾向にあり、将来的には卒業アルバムもなくなるかもしれません。これらも「流行」の一つのかたちです。
大切なのは、人にも学校にも「余白」があること。
そのうえで、学校でやるべきことを見極め、減らすべきものは減らし、なくすべきものはなくす。そして、力を注ぐべきことに集中する。そんな学校生活を、子どもたちも、教師も送れたらと思います。

