ブログを毎日更新する為に今日のラーメンニュースというコンテンツを考えました。SNSで閉店情報を検索する日々ですが、閉店情報が溜まる一方なので、重要な閉店情報をここで紹介したり、一か月の閉店数をまとめるなどして、月ごとの傾向をまとめています。

 なお、ここで「閉店した」とする店舗は「閉店したと判断した」店舗となります。期間限定店舗の営業終了や移転による閉店、リニューアルを伴う店名変更を含みますが、期限を区切った休業は含まれません。実際に閉店しても確認できない店がある事と、閉店店舗数は2023/10/2現在で、今後増える見込みである事はご了解ください。

1.2023年9月に閉店した店舗数

ラーメン提供店合計:252軒
 ラーメン店:141軒
 ラーメンチェーン:26軒
 中華料理店:49軒
 中華料理チェーン:2軒
 食堂など:35軒

 8月初旬時点での7月分の閉店店舗数が「212軒」だったので、前月より40軒増えました。前月に続いて大幅な増加です。「ラーメンチェーン」が2軒しか増えなかった一方で、個人店の「ラーメン店」が20軒以上増えています。
 ちなみに現時点で、前月(2023年8月)に閉店した店舗は268軒で、9月初頭の軒数から55軒増えました(8月での閉店が9月に確認された分です)。また、前年同月(2022年9月)に閉店した店舗は323軒なので、前年同月比としては減少しています。

2.2023年9月に閉店したチェーン店

 8月に2軒以上閉店したチェーン店は以下の通りです。

4軒:天下一品(うち1軒は移転)
2軒:どさん子

 他に「スガキヤ」「花月嵐」「大阪王将」「麺処直久」「歌志軒」などに閉店店舗がありました。

3.2023年9月の主な閉店店舗

 9月の閉店で一番話題になったのは、喜多方ラーメンを代表する老舗「まこと食堂」でした。8月末の発表以降、行列は日に日に伸びていって、最後のまこと食堂を味わった人だけでなく、行ってみたものの、行列や臨休で別の喜多方ラーメン店を堪能した人も少なからずいました。


 都内では、行列店だった「さわ@中板橋」をはじめ、「凪 ゴールデン街別館」「西北拉麺@水天宮前」「カレと。Men@清澄白河」「きょうすけ@秋葉原」「マルミヤ@松原」などが閉店。千葉県では「おうか@柏」「ひろりん@志津」が閉店。「コジマル@茂原」は水害で移転を決断しました。


 秋田の「与作ラーメン」も水害で廃業を決断。郡山市の「じゃじゃ。」や須賀川市の「香伏」が閉店。新潟では「麺屋坂本01」、春日井の「楽喜」、四日市の「白熊」が閉店しました。京都の「中野屋 今出川店」、大阪の「世界一暇なまぜそば屋」、松江市の「中華蕎麦 奨」、山口市の「いなか屋」が閉店。福岡市の「寿限無」「大重食堂@警固」、佐賀市の「二代目拉麺帝国」、松浦市の「珍竹林」、熊本市の「サキマサ」が閉店。
 

 そして、気になるのは沖縄県内の老舗食堂です。9月末で那覇市の「ハイウェイ食堂」「なじみ」「まきし食堂」が閉店。コザの「グランド食堂」は移転先を探しつつも閉店しました。10月にも有名な老舗が閉店予定との事で、今後の動きが気になります。

4.「ラーメン店の閉店」がニュースに

 ラーメン店の閉店が増加していることで、テレビを中心にニュースでよく取り上げられた9月でした。閉店を告知した店に密着したり、その理由や対策について語る内容が多く、私も「Nスタ」でコメントを紹介されました。


 その内容については、納得できるものとそうでないものがあり、そもそも一様に語れるものではないです。例えば「最低賃金改定」をコスト上昇の理由に挙げていたニュースもありましたが、既に最低賃金で募集している店舗は少ないと思われます。「何故閉店するのか」「対策はあるのか」などの論点は、一度しっかりとまとめた記事にしたいと考えています。