「丸長」といえば、戦後すぐに開店した荻窪を中心に、関東各地に店舗を広げている。「丸信」「栄龍軒」などもあり、中野「大勝軒」はつけ麺発祥の店としてラーメン史に名を残している。
チェーン店ではなく、それぞれが独立した存在ではありながら、「のれん会」を組織し、技術の向上、交流を続けている。そんな中、下北沢の丸長の定休日を使い、丸長のれん会の店主さん達とファンが交流できる飲み会にお誘いいただき、参加させていただきました。
なお、丸長のれん会の各店は、地名は通り名として使うが店名にはつかない。そして、こちらは「中華 丸長」を名乗る通り、町中華としての一面を持ち合わせている。
店に入ると、最初にセッティングされていたオードブル。もちろん通常メニューにはありません。
シュウマイ。肉がジュワっとして柔らかく旨い!
海老の炒め物。こちらもオリジナルメニュー。
酢豚は定食でも提供されていますが、もちろんこの店では初体験。角切りの豚肉と野菜がマッチ。
漬物が出てきて、皆のお酒のペースもあがっていきます。
締めに出てきたのは味噌ラーメン。モヤシにニラ、挽肉に玉ねぎをしっかり炒めていて、味噌味のスープの存在感もしっかり。
レンゲにも「丸長」の文字。出前が多かった時代を想起させます。
長野県にルーツを持つ人が多い丸長ですが、こちらを立ち上げた創業者は長野県と縁がなく、現在は自家製麺ではない。駅から少し離れた場所にあったという事情もあって、メニューは豊富に。それぞれの変化を、のれん会に連なる各店主が見守り、時に助け、そして笑顔を見せてくれる。
丸長のれん会の各店舗のご主人に、改めて感謝です。