
この話を書くのは少し辛い。
うちの母は常に笑顔を絶やさない美しい人。
約2年前、大腸癌を患いました。
あれだけ明るい母の落ち込んだ顔を見たのは、小学生の時、僕が登校拒否で学校に行かなかった時以来かもしれないな。
検査結果はステージ3で、相当危険な状態、もし一命を取り止めても、抗がん剤治療は免れないと医師に言われました。
奇跡的に手術は成功、そして結果的に抗がん剤や長期の入院もせずに母親は助かった。
うちは父が若い頃に他界、母親と姉が一人、3人家族です。
今でこそ仲良くやっておりますが、10代の頃の僕は何かと生活が荒れており、散々心配掛けてしまった。
現在の僕も沢山の精神疾患を抱えており、大量の薬を服用しております。
きっと僕が感じてる以上に母は心配しているのだと思う。
先月70歳の誕生日を迎えました、姉と僕で電動自転車をプレゼントし、とても喜んでいた。
あの笑顔を思い出すだけで涙が出そうになる。
家族など、永遠に生きて居てくれる存在の様に感じてしまうが、人間は何時かは死別が免れられない。
毎年、母の日に小さな鉢植えをプレゼントしております。
ガーデニングが趣味なので、花を選んでいる訳なのですが、僕自身も忘れていた10年近く前にプレゼントした花に、毎日水をあげ、未だに枯れていなかった事を知って先日ビックリしました。
僕は無力な人間、何も出来ない。
今年はどんな花をプレゼントしようかな?
必ず何時かは居なくなる、それまでに一回でも多く母の笑顔を見れたら嬉しい限り。