今日は、前回の記事「飛騨にぼしらーめんで取り上げた「麺の清水屋」が販売する「飛騨にぼしらーめん」をベースに、高山ラーメンの行列店「麵屋しらかわ」さんの中華そば風の一杯を作ってみました。

 

油分が足りなさすぎてラーメンとして成立していなかった商品をアレンジして、本来高山ラーメンてこんな味だろうを追求してみたので、今日もとても楽しみです。

 

飛騨高山ラーメンについて

飛騨高山ラーメンとは、主に岐阜県高山市で食べられているご当地ラーメンです。

飛騨ラーメン、もしくは高山ラーメンなどとも呼ばれています。

 

主婦A子さんの画像

主婦A子さん
 
 

いろんなご当地ラーメンがあるのは知ってるけど、飛騨高山ラーメンというのは初めて聞いたわ。

 

ラー男くんの画像

ラー男くん
 
 

僕は、新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」で、「吉野」という店で高山ラーメンを食べるシーンを見て初めて知りました。

 

飛騨高山ラーメンの特徴ですが、スープは鶏がらや煮干しなどがベースの、全国的によく見られる和風出汁のあっさり系醤油ラーメンです。

 

ただ、通常ラーメンは提供時にカエシ(醤油ダレ)とスープをあわせて作りますが、高山ラーメンの場合はあらかじめタレとスープを一緒に煮込む独特の製法で作られるため、営業時間帯によって味の濃さが違うといった特徴があるそうです。

 

そして麺の特徴ですが、チリチリに細い極細のちぢれ麺が使われます。

日本全国いろんな醤油ラーメンがありますが、ここまで細いちぢれ麺が使われてるというのもめずらしいかもしれません。

 

店主の画像

店主
 
 

あっさり系の醤油ラーメンは大の好物だけど、極細のちぢれ麺というのは確かにめずらしいね。

 

飛騨高山ラーメンの発祥は昭和13年に「まさごそば」という店が、屋台で売り出したものが始まりと言われています。

現在では30店舗以上のお店が「高山ラーメン」を提供しているそうです。

 

さて、今日ベースにするのは前回記事でも取り上げた「麺の清水屋」というメーカーの「飛騨にぼしらーめん」という商品です。

油分がほとんどなく、煮干しの出汁に醤油を加えただけといった感じで、液体なのにパサパサした感じのスープで、ラーメンとしてはちょっとどうかというものでした。

 

高山ラーメンは初めて食べたわけですが、こんな味なのかというレッテルを貼られてしまうとお膝元の飛騨高山の方々にとっても不名誉なのかなと思いますので、今回、ラードをしっかり加えてラーメンスープらしい味にアレンジします。

 

そこ以外の、鶏がらや煮干し出汁のきいた和風醤油スープや極細ちぢれ麺などは高山ラーメンの特徴を踏襲していると思われるので、ようやくこれで本来の美味しい高山ラーメンをいただけますね。

 

店主の画像

店主
 
 

では、次に「麵屋しらかわ」がどんなお店なのかを見ていくよ。

「麵屋しらかわ」について

「麵屋しらかわ」さんの創業は2012年とかなり最近のこと。

いわゆる新進気鋭のラーメン店かと思いきや、飛騨高山ラーメンの歴史と伝統を踏襲しつつ地元住人や観光客の胃袋をがっつり掴む、行列必至の人気店です。

 

ラー男くんの画像

ラー男くん
 
 

調べたところ麵屋しらかわさんは高山ラーメンでも一番人気のお店で、早い時間帯にスープがなくなるので夜はほとんど閉店してしまうそうですよ。

 

メニューは中華そばの並と大のみ、あとトッピングで味付け卵をオンできます。

なんとも潔いというか、味だけで勝負するという自信の表れですね。

 

主婦A子さんの画像

主婦A子さん
 
 

私はいつも、何を注文するか迷っちゃう方だから、中華そばしかないなら悩まなくて済むわ。笑

 

高山ラーメンは濃いめの醤油スープが特徴だそうですが、こちらはそこまで醤油感が強くなく、動物系と魚介系の出汁をしっかりと感じるお味とのこと。

 

焼豚は軟らかめで少し炙ってあり、仕上げに挽いた黒胡椒がスープに浮かびます。

麺はもちろん極細のちぢれ麺。

どうですか、だいたい味の想像がついたでしょうか。

 

店主の画像

店主
 
 

そうだね、味の想像はだいたいついたよ。

では、早速次は「麵屋しらかわ」風の一杯を作っていくよ。

 

「麵屋しらかわ」風の一杯を作ってみる

では早速、麵屋しらかわの「中華そば」風の一杯を作っていきますよ。

 

毎回書きますが、お店の味を完全再現とか、素人がそんな大風呂敷を広げるつもりはなくて、あくまでも見た目と味の雰囲気だけ寄せて、おうちでお店のラーメンを食べたような気分にひたって楽しんでくださいね、というのが趣旨です。

 

主婦A子さんの画像

主婦A子さん
 
 

私も毎回言うわ、家でお店のラーメンを食べた気になれれば、それで十分満足なのよ。

 

とりわけ今回は「飛騨にぼしらーめん」にほぼラードを足しただけ。

そもそも麵屋しらかわさんは食べたことないので、高山ラーメン本来の美味しさってこうだろうを追求し、盛り付けだけ「麵屋しらかわ」さん風に寄せてみました。

ごめんなさい。笑

なるとのアイコン

飛騨にぼしらーめん」の麺(極細ちぢれ麺)・・・・・1玉

なるとのアイコンスープ

飛騨にぼしらーめん」の煮干し醤油スープ(液体)・・・・・1袋

ラード・・・・・大さじ1 1/2

熱湯・・・・・300ml

なるとのアイコントッピング

もちろん、麵屋しらかわさんの「中華そば」に乗っているのと同じ具材をチョイスしていきたいと思います。

今回はオプションの味付け卵もオンしてみます。

 

自家製 豚バラ焼豚・・・・・バーナーで炙ったもの 2枚

豚バラ焼豚の画像

メンマ・・・・・適量

刻みネギ・・・・・適量

半熟卵・・・・・半割 2個

焼き海苔・・・・・半切 1/2枚

黒胡椒・・・・・適量

なるとのアイコン調理工程

丼に熱湯を注いで液体スープの小袋を入れて、丼とスープを温めます。

丼の湯を捨て液体スープを絞り出し、ラードを加え、熱湯300mlを注ぎます。

 

麺は茹で時間1分なので手際よく茹で上げて丼のスープに移し入れ、丼の左手前に焼豚を並べ、右手前に卵、奥にメンマ、中央にネギ、丼の奥に海苔をもたせかけ、仕上げに黒胡椒を挽きかければ出来上がり。

 

自己採点

お待たせしました、ラーメン出来上がりました。

盛り付けは、麵屋しらかわさんの「中華そば」に寄せてあります。

麵屋しらかわの中華そばの画像

 

主婦A子さんの画像

主婦A子さん
 
 

きゃー、めっちゃ美味しそう!

いかにも煮干しの香りが漂ってきそうな和風醤油のスープがたまらないわ。

 

ラー男くんの画像

ラー男くん
 
 

おーっ、スープの表面にラードがしっかり浮いてて炙った焼豚と適量の黒胡椒が食欲をそそります。

前回と違いこれは普通に美味しいってわかります。

 

まずは丼全体の景色をじっくり鑑賞します。

写真撮影する場合もそうですが、麺がのびるので慌てずゆっくり急いで。笑

 

丼に顔を近づけると、醤油と煮干しの優しい香りにラードの匂いもふわっときます。

 

そしてスープをひと口いってみます。

ちゃんと油分があるからラーメンスープとして成立してるし、後味で煮干しの旨みを感じる、美味しい和風醤油ラーメンに仕上がっています。

 

では、みんな大好き(笑)麺リフト、いきます。

麺リフトの画像

 

ラー男くんの画像

ラー男くん
 
 

毎回言うけど、僕もコレいつもやってます。

お店の人に「早く食べないと麺がのびるだろ」って苦笑いされるやつですね。

 

これぞ高山ラーメン的な、色が白っぽくて極細のちぢれ麺です。

口に含むとチリチリとした食感が美味しいし、和風の醤油スープともよく合います。

 

店主の画像

店主
 
 

それじゃ今日のお店風ラーメンを自己採点するよ。

 

では、自己採点いきます。

盛り付けをお店風に寄せただけあって見た目は85点、ラードをしっかり足して和風醤油味の飛騨高山ラーメンらしさを出せたので味も85点です。

 

何度も言いますが、お店の味を完コピしようってわけじゃないので、おうちでお店のラーメンを食べた気になって楽しんでくださいね、というのが趣旨です。


大変美味しゅうございました。

 

麺リフトのイラスト

今日もごちそうさまでした