ハセガワのBAJAをツーリングシーンのジオラマにするべく色々作ってみたが、当時よく利用していたコインスナックのイメージだとこんな感じになるのではないかと。


 フード系のレトロ自販機がハセガワからリリースされた時「これはコインスナックのジオラマを作るしかない」と思わせる程マニアックな出来映えになっている。細部は架空のメーカーだがイメージは大体こんな感じだった。私事だがツーリングをしていた当時はあまり食事に執着がなく、コンビニが今ほどなかったこともあって少しでも費用を切り詰めようとフード系自販機はよく利用していた。思えばこうしたコインスナックやドライブインは幹線道路沿いでは見かけることが多く、利用していたドライバーやライダーは多かったと思うがコンビニの普及や道路のバイパス化などで減少してしまったのかもしれない。今回は再現しなかったがコインスナックには叡智な本の自販機も置かれていることが多く、興味津々だった20代の頃を思い出す(笑)。


 折り畳みのパイプ椅子と長机もハセガワからリリースされていたので流用したがこちらもなかなかの出来映え。完成写真の塗装指示ではフレームがクロームメッキ調となっていたが、会社にある実物を見たらライトブラウンみたいな色だったのでそちらに塗装してみた。椅子のクッション部分も若草色に変更。



 机の上にはキットに含まれていたハンバーガーの箱と蕎麦、ジュースの他に灰皿とマンガ本も自作して置いてみた。灰皿は厚手のアルミテープ(隙間を塞いだり水回りに貼るテープ)を凹ませて丸く切り抜き。吸い殻は伸ばしランナーを接着剤でフニャフニャにさせて曲げた後フィルター部分を塗装。平成中頃くらいまではわりと喫煙に関してうるさくなかったので灰皿はその辺によく置かれていた気がする。
 マンガ本は表紙を縮小コピーし、中身は表紙に合わせてカットした新聞紙を重ねて接着した。他には卓上に缶ジュースが欲しいのでこちらも自作したいところ。


 ごみ箱も適当なものがなかったので金網を曲げて自作した。フチを先ほどのアルミテープで巻いて白く塗装してからサビが出たようにレッドブラウンと薄めたクリアーオレンジでヤレた感じに。中にはカットしたレジ袋を突っ込んだ。
 長箒は100均(セリア)で調達したものだが柄の先に引っかけるリングをワイヤーで作り、ちょっとディテールアップ。今回は他にも100均で調達した丸い椅子や交通安全の幟なども使っているが色々使えるものが安価に入手できるのが嬉しい。他にもビールケースやブロックなども出来がよかったので購入したものの寸法を測ったら1/10くらいのオーバースケールだったので使用しなかった。



 ちょっとアクセントが欲しかったのでコカ・コーラのポスターを縮小コピーして貼ってみたがどうでせうか。個人営業の食堂や日用品店などはこの手のポスターが貼ってあったのをよく見かけた。因みにキャッチコピーの「Coke is it!」は80年代、「I feel Coke」は昭和末期から平成以降だったか。このような縮小コピーをジオラマに使うと手軽に臨場感を再現できるので大枚はたいて複合機を買い換えた甲斐があったというものである。

 ジオラマのレイアウトは大体見えてきたのでそろそろベースの製作に取り掛かりたいが建物は簡易的なストラクチャーになると思う。



 ↑以前はこのようなジオラマも作ってみたが、無いものをアイデアで補って自作したり時代背景を調べてジオラマを製作することは脳の刺激になってよろしいかと。