ハセガワのBAJA本体は完成したので次はツーリング時に載せていた荷物を自作してみた。当時はリアにMotoFizzのツーリングバッグ、ライトガードの上にダンロップのテントを積んでいたのでこれを再現したいのだが流用できるミニチュアはなさそうなのでやはり自作に。


 このバッグはかなり前に生産終了になったのでメーカーのカタログには当然未掲載。ネットで検索しても画像が見つからず、当時の写真や記憶を頼りにしての自作となった。細部のディテールはともかく、実物の寸法が分からないというのが一番困る点ではある。写真の対比などから大まかなサイズを割り出して1/12スケールに縮小するが自分のイメージによる部分も加味される面もあるかと。


 テントは実物がまだ手元にあるので採寸したり細部を確認することができた。ツーリングを始めた当初はコンパクトさ重視で1人用を使っていたが「中で横になることができる」程度のサイズだったためこちらの四人用を買ったと思う。ただ、黄色いテントは目立つのか夏は虫が集まりやすく、後にカモフラージュ柄のシートを上からかけていたのが思い出される。


 こうした物をパテの塊から削り出してもナイロン製バッグの質感を出すテクニックを持ち合わせていないため色々思案した結果発泡スチロールを芯にしてナイロン生地を張り付けるというやり方を試してみた。
 発泡スチロールはフワフワのものより目が詰まった固めのブロックみたいなのが細かい修正に向いている。表面には不要になったナイロンヤッケを切り取ったので材料費はダダ同然。


 四苦八苦した結果完成したのがこちら。メインコンパートメントに左右のサイドポケット、リアポケットを4分割で製作して瞬間接着剤で張り合わせた。ストラップやチャック部分は黒のラインテープやカーモデルのシートベルトでそれらしくでっち上げ。Dリングやバックルもシートベルトのエッチングパーツにそれっぽいのがあったので流用。フチ部分は極細の黒コードを瞬間接着剤で張り付けた。


 テントとロールマットはこちら。ダンロップのロゴは同じものがなかったので色ちがいだが雰囲気重視ということで…。クロームイエローは元々色が乗りにくいが実物と見比べたら下地が透けるくらいで丁度良かったかな、と思ってみたり。思いつきの手法だったがナイロンの材質感や縛った時のシワなどはわりとリアルに表現できたのではないかと思っている。
 ロールマットはウレタンの梱包シートを巻いて色を塗った後ラインテープで止めた。



 BAJAに載せるとこんな感じ。リアバッグの出来具合は色々思う所があるが、特にサイドポケットが重さで垂れ下がっている所が思ったほど再現できておらずがっかり。二枚目写真を見ての通り荷物をパンパンに詰めてもサイドポケットは下がってしまうものである。
 今は仮置き状態だがコードで固定すればシワが寄って多少はリアルに見えるかもしれない。なお、当時はカメラの三脚もリアバッグに括り付けていたが三脚を自作する気力もないのでここまでか…。orz