以前石巻のブロ友さんが送って頂いた品々の中に石巻焼きそばがあったので実食してみた。これは例のケンミンショーで取り上げられたこともあり、友人も興味津々だったようだ。


 箱の中には麺とソース、魚介出汁、天かすが入っている。石巻焼きそばの特徴は蕎麦のような茶色い麺であり、一度蒸した麺を水洗いして再び蒸すとこのような色になるとのこと。二度蒸しすることにより麺が日持ちし、ソースや出汁の吸収がよくなるメリットがあるという。石巻市では元々魚介出汁をよく使う食文化があり、焼きそばに魚介出汁を使うのは普通だったらしい。


 豚バラ肉を炒め、レンジで温めた野菜と麺、天かすを加えて火を通す。本来なら麺は別に炒めて焦げ目をつけてから野菜を加え、出汁を加えて蒸し焼きにするらしい。炒めながら水分を飛ばして出汁が麺に吸い込んだら出来上がり。


 まずは特製出汁の風味を味わい、それからソースを加えて2つの味を楽しむのが石巻焼きそばのこだわりなんだとか。あと目玉焼きと紅生姜をトッピングするのも忘れずに。ソースはやはり酸味の効いたもので、広島県人は甘口のお好みソースに慣れてしまっていることを痛感する(※石巻焼きそばが口に合わないという意味ではありません)。また、麺がなみえ焼きそばと違い細麺なのであっさり味も相まっていくらでもイケました。


 実は昨年の5月に石巻のブロ友さんとお会いした時、雄勝町(↑)でイベントがあるとのことで一緒に同行させてもらったのだが、その時出店していたキッチンカーの焼きそばをご馳走になった。その時は失念していたが後になって「あれは石巻焼きそばだったのだろうか?」とも思ったが二度蒸し麺は60年以上前からあったらしいのでこのキッチンカーの焼きそばもそうだったのだろう。