幼少の頃グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」を読んでお菓子の家に心を惹かれた人はどのくらいいるだろうか? 自分も子供心に「ああいう家があればお菓子食べ放題だよな…」と憧れたものである。実物大を作ることは無理だが、大皿サイズのものなら実現は可能なのでジオラマ感覚で再び挑戦してみた。ヤフーブログ時代のブロ友さんなら記憶にあるかもしれないが実は10年くらい前にもこの企画をやっており、当時の鋳型を引っ張り出して再び活用することにした。


 当時は鋳型とお菓子が一式入っていたがお菓子は当然食べてしまったのでスーパーで使えそうなものを物色する。


 今回調達したお菓子。当時のパッケージを見ると板チョコ1枚が70グラムとなっていたが今は50グラム程になっていたので4枚買っておいた。また、一時期グラベルチョコという砂利のような外見のマーブルチョコがあったので使えればリアルなジオラマになったのだが最近は見かけない。


 まずは割った板チョコを湯煎で溶かし、ペースト状にして流す準備をする。皆さんはご存知だと思うがチョコの入った鍋を直接火にかけると焦げます。それにしても板チョコ4枚を溶かしても「これだけ!?」感がある。溶かしたチョコは壁部分の他にパーツの接着剤に使うため固まらないよう湯につけたままにしておく。


 溶けたチョコを鋳型に流し込むの図。量を加減しながら均等になるようスプーンで慣らしておく。溶けたチョコを流し込んでいると高校の実習で鋳物を作ったのを思い出す(※工業高校機械科ですた)。落ち着いたら冷蔵庫に入れて固まるのを待つべし(冬なら室内に放置プレイでもオケ)。


 固まったら慎重に型から取り出し、レンガの目地部分を白いチョコペンでなぞるのだがヘロヘロになっているのはご愛敬。


 屋根部分の組み立て。接着は溶けたチョコを塗りながらペタペタ貼り付ける。屋根部分はクラッカーやビスケットでも良いがたまたまウエハースのサイズがぴったりだったのは天祐か。煙突はバームロールを屋根の角度に合わせてカット。


 小物色々。バームロールにチョコペンで木目を描いてみたが丸太に見えるだろうか(笑)。切り株チョコときのこの山、森永小枝はジオラマにもってこいなお菓子と言える。


 屋根にマーブルチョコや小枝をそれっぽく配置してみた。この辺りはセンスを問われるところだが自分はパティシエじゃないからなぁ…。😅



 雪の再現はパウダーシュガーと茶漉しがあるとリアルに再現できる。これはプラモデルのジオラマと同じ手法で上からパラパラふるい落とすと雪が積もったように見える。



 〈出来上がりの図〉
 ついいつものクセでリアルさを追及すると地味になってしまい、お菓子の家としては思ったほどカラフルじゃない気がする。また次にチャレンジすることがあるかは分からないが少しは進歩したいものである。




 「あっ!突入です。先ほど重機を先頭に犯人が立てこもる家屋に突入を開始しました。重機で壁を破壊し、突破口を開く模様です!内部からは犯人たちがこれを阻止しようと激しい発砲が行われています!」

※このあとスタッフで美味しく頂きました。