連休の最終日、お天気も無問題だったので久しぶりに遠出をしてみた。セリカの足回りの修理も一週間程で無事終わったし、今年になって外メシをやった記憶がなかったので片道120kmあまり離れた山あいの場所へいざ出発。
稲刈りの終わった田んぼなどを眺めつつ快調に目的地へ進む。主要県道から分岐して10kmあまり川沿いに走ると人家もまばらになり、日本の原風景的な集落が点在するのみとなる。中国山地沿いはかつて鑪(たたら)製鉄やそれに付随する林業(木炭の供給等)、稲作などが行われていたが現在は廃屋が目立つ過疎地域となった感がある。
とはいえ途中に立派な神社を見かけたのでちょっと立ち寄ってみた。自分はパワースポット云々に関心はないが、地域に根付いた史跡などには先人への敬意を払うべきという思いはある。因みにこの神社は杵築神社と言い、西暦874年!に出雲大社から勧請されたとのこと。当初は山頂付近にあったがその後現在の場所へ移されたらしい。現在は10月の第2日曜日が秋の大祭になっており、前夜には神楽が奉納されるとのことで地域の伝統行事は今も続いているようだ。
今回の本題である外メシだが、メインは途中のスーパーで調達したワニの切り身である。これまでに当ブログで何回か登場したが、山陰で食される「ワニ(和邇)」とは鮫のことであり、県北部のスーパーなどでは鮮魚コーナーで比較的安価に購入することができる。現在は物流の発達により山間部でも海の鮮魚が入手できるが昔は川魚の他にワニくらいしか日持ちする魚介類はなかったと聞く。
今回入手したワニの切り身は刺身も可能だったが無難に生姜焼にしてみた(右下の鉄板)。油を引いた鉄板で切り身に火を通し、エリンギとタレを加えて照り焼きっぽくすれば出来上がり。生姜焼にしたこともあるが身にはクセもなく、カジキマグロか何かだと言っても分からないのではあるまイカ? ワニは刺身やソテー、ワニカツや煮付けなど料理方法は様々だが、チャレンジされる人はワニカツなど加熱した料理から始めるといいかもしれない。よく鮫の身はアンモニア臭がするとして敬遠されるようだが、現在はすぐに冷蔵されることもあって自分がこれまで食べた時にそうした臭いは感じなかった。おむすびは竹の皮で包むと「まんが日本むかしばなし」の気分が味わえる。(笑)
食後はコーヒーを飲みながら本を読んでダラダラ過ごし、適当な時間になったので撤収することにした(※ゴミはもちろん全て持ち帰り、来た時よりもきれいに)。
今日は何やら町内で「かかし祭り」があったようで、道路沿いに様々なかかしが設置されていた。個人の製作やグループ作品など力作揃いで、オーソドックスなものから時事ネタ、大河ドラマに因んだものなどバラエティーに富んでいる。
↑ジブリのアレでしょうか?
↑ご当地だけにカープの矢野選手があったりする。他には新井監督やオオタニさんのかかしも…。