このところコレといった投稿ネタがなかったので色々思案したが、手持ちの腕時計や雑学ネタを書いてみることにした。自分は普段の仕事で狭い場所に手を突っ込んだりする整備をするため腕時計は着けていないが、休日の外出時には着用することが多い。時計と言ってもオメガやロレックス、ブライトリングと言った高級ブランドに興味はなく、あるのは国内メーカーが専らである。以前は山歩きをしていたため高度や気圧が測定でき、コンパス機能などを備えたカシオのプロトレックというGショックを使っていたがタウンユースでは宝の持ち腐れであり、大きくて重いのであまり使わなくなった。また、金属ボディの大型ウォッチは車のドアなどに当たって傷をつけるリスクがあるのでどうしても気を遣ってしまう。そうしたことから現在はホームセンターの時計売り場などにぶら下がっている安価なモデルを使っているが、コレがなかなかコスパも良くて侮れないことに気付いた(紛失や故障でも精神的・金銭的なダメージが少ない)。なお、掲載した腕時計はバンドを交換しているものもあるのでオリジナルとは異なることをお断りしておきたい。
一番安価なのはダイソーで買った左のアナログ時計で500円+消費税である。商品名はミリタリーウォッチとなっているが、おそらく米軍に支給されている右側のタイメックスをコピーしたからと思われる。タイメックスのボディはプラスチック製で駆動も手巻き式となっており、米軍のマニュアルによると故障しても修理せず廃棄するよう指示されている。これに対しダイソーのウォッチはクォーツ式なので手巻きの必要はないが防水性が無きに等しいためこちらも故障したら修理不可のようだ。
↑左の大尉は襟のボタン穴に時計のバンドを通してぶら下げているが、ベトナムでは濡れやすい腕ではなくボタン穴やサスペンダーなどに通すやり方もポピュラーだったようだ。現在はアウトドア向けなどにカラビナ付きのぶら下げ時計?もあるが、ルーツはベトナム従軍兵のアイディアだったのかもしれない。
右側と中央のアナログ時計はクレファーというメーカーがTELVAというブランドで発売しているもの。クレファー社はおしゃれな時計をリーズナブルな値段で提供しているメーカーで、ホームセンターなどでもよく見かける。右側のモデルは日付表示機能もあり、文字盤に蓄光塗料が塗られているため暗い所でもしばらくは発光する。
左はしのダイバーウォッチ風時計はシチズンがQ&Qブランドで発売しているベーシックモデル。文字盤は白バージョンもあり、とにかく時間の見やすさを優先したデザインと言える。価格はどれも2000円台だった。
こちらはカシオのスタンダードシリーズで、何気に買ったのだが口コミ評価はわりと高いらしい。左のNRW-200は日付と曜日(漢字と英語表記が選択可)が表示できるが日付は自動修正ではないので1ヶ月おきに修正が必要。ベゼルのリングは回転することができ、赤いマークを短針や長針に合わせると残り時間や経過時間の目安になる。右のHDA-800は表面をガードするパンパー?を装備しているのでアウトドアっぽい雰囲気である。表示は日付のみでこちらも1ヶ月おきに修正が必要。プロトレックに比べるとかなりコンパクトで腕に着けても負担がない。どちらもイルミネーション機能はないが文字や針に蓄光塗料が塗られているので暗い所でも多少は見える。値段は共に2500円くらいだったか? ついでながらアナログ時計はコンパス代わりに大まかな方向を知る道具にもなる。まず短針を太陽の方向に向け(棒や木などの影を目安にすると太陽の方向が分かりやすい)、短針と12時の目盛りの中間が南になる(※北半球の場合)。例えば短針を太陽の方向に向けた時2時だったら中間の1時が南方向となる。
カシオスタンダードで最も安価なF-91W(左)とF-200。現在は1500円程度だが以前は1000円もしなかったという。こうしたことからカシオスタンダードは「チープなカシオ(チプカシ)」と呼ばれているそうである。機能は時計、日付・曜日表示、ストップウォッチ、アラーム、時報、デュアルタイム、バックライトと必要最低限だが普段はこれで充分であろう。F-91Wはデジタル時計が出始めた頃のような古めかしいデザインと感じる人もいるだろうが、小さくて薄いながら充分な機能と品質を持っている腕時計が安価で販売されていることを思うと世界中で大量に売れているのも当然かもしれない。その一方でF-91Wには有り難くないニックネームを付けられることにもなった。
↑なんとアルカイダのリーダーであったウサマ・ビンラディンもF-91Wの愛用者であったという(※右手に注目!)。また、F-91Wはテロリストがしばしば仕掛け爆弾のタイマーに使用しており、アメリカ軍はこの腕時計をしている者をテロリストの可能性ありとしてマークしているらしい。こうしたことからF-91Wはビンラディンモデルとかテロリストモデルなどと言われることも…。皮肉なことにオバマ前大統領もこの腕時計を使用していたとか。他に有名人といえばビル・ゲイツやフランシスコローマ法王などもアナログやデジタルのチプカシを使っている。
最近出番が多いチプカシのお気に入りはDB-36(左)とW-96だろうか。どちらもスリムでボタンの出っ張りも少なく、手首を曲げてもボタンに触れることがない。文字が大きくて見やすいのも老眼持ちには有難い。W-96Hの機能は西暦まで表示される他はスタンダードのチプカシとほぼ同じだが、DB-36はカウントダウンタイマーと電話番号メモリー機能(30件まで)も付加されている。今はスマホの電話帳があるので使うことはないが…。定価はどちらも3300円となっているが実売価格は2500円程度。スタンダードモデルは6000~9000円台の商品もあるがそうなってくると「チープ」とは言い難いので自分はこの3000円辺りを上限にしている。チプカシは付属のバンドがペラペラな物が多いため経年劣化による破断もあり、社外品と交換すれば見栄えも変わってくるが本体の値段とあまり変わらないバンドを買って交換するのもどうかという気がしなくもない。でもやはり自分でカスタマイズするとチープでも愛着がわくというものであろうなあ。
皆さんは腕時計に何かこだわりとかお持ちでしょうか?