日曜日の朝はNHKの「小さな旅」を見ながら食事をするのが日課になっており、今朝もそうしていたら今回は名取市閖上(ゆりあげ)を山本アナが訪れる回だった。名取市閖上は震災直後から甚大な被害を受けた場所として自分の記憶に刻まれており、何回が現地を訪れたこともあって感慨深いものがあった。最後に訪れたのは2019年8月だったのであれから閖上はどうなっているのか気にはなっていた。
↑閖上にある日和神社は地域の行事が行われる拠り所として親しまれてきたが社殿などは津波で全壊。震災後は追悼の場所として多くの人がここを訪れていた。
↑閖上には佐々直の蒲鉾工場があったが津波の直撃で甚大な被害を受け現地での再建を断念、内陸部に移転した。当初は震災遺構として保存も議論されたが費用の問題などもあって解体された。後方は閖上朝市が行われている建物。
↑閖上の交差点にあった歩道橋は日和神社の近くに保存されていた。震災当日この上に逃れて助かった人も多く、自分も報道写真で見たこともあって「ここに避難した人たちはどのような思いで救助を待っていたのだろうか?」と思わずにはいられなかった。
このあと朝市が行われている建物の中にあるお店で買い物がてらお店の人から色々話を伺った。当初は市長の肝いりで閖上に居住地を建設するつもりだったそうだが、当の住民は東部道路より海側の区域に住むことを希望する人は殆どいないだろうと話してくれた。他所者の自分にはどうこう言える立場ではないが、今の状態では危険な沿岸部に住むことは難しいのではないかという気がした。今回の番組ではかさ上げした場所に居住区を建設したと紹介していたが次回閖上に行く機会があればその後の様子を見ておきたいと思う。
https://www.nhk.jp/p/kotabi/ts/JPN326654N/
↑今回の番組はこちらから視聴できますが登録等が必要になりますのでご注意下さい。