昭和の時代は幹線道路沿いやドライブインなどに麺類やハンバーガーなどの自販機がよく設置されており、ツーリングを始めた平成の初期頃までは利用する機会も多かった(↑上写真は現役のコインスナック)。しかし各地にコンビニが普及するとこれらの機械も次第に減少し、機械そのものも部品の供給打ちきりなどで修理不能になったものも少なくない。また、生モノは食品衛生管理者の絡みや賞味期限などの煩わしさもあって継続するメリットが無くなったと思われる。
 近年ではニチレイが冷凍の焼きそばやチャーハンなどを内蔵のレンジで加熱する自販機がパーキングエリアや休憩所のような場所に設置されていたがこちらも現在は撤退したそうである。こうしてフード系自販機は一部のレトロ機を残すだけとなり、風前のトモシビッチさんになるかと思われたが意外なことに例のコロナ禍で復活の兆しを見せているという。地元でもそうしたフード系自販機がいくつか設置されていたのでチェックしてみた。
※なお、狭義の意味合いで「フード系自販機」というと調理済みの食品を販売するものを指すので今回紹介する自販機は単なる「食品販売機」とのご意見もあるかも知れないがその点はご了承頂きたい。





↑まずはラーメン屋の店先に設置されていた冷凍餃子と薬味?の自販機。餃子はいくつか種類があるようだが価格はどれも12個入りが600円。焼き方も本体に明記されていた。




↑こちらは海自カレー(レトルト)の自販機。パッと見は艦船のプラモデルを売っているのか?と思わせるが中身はそれぞれの艦艇や潜水艦などの味を再現しているためこのようなパッケージになったと思われ。種類がかなりあるため自分も一部しか食べていないが、ご当地カレーとはいえ1食600円は割高感があるのもネックか。




↑冷凍ピザとパスタの自販機もあった。パスタはレンジでチン、ピザはオーブントースターなどで加熱するといいらしいがこちらも1食1100円と躊躇する値段ではある。こだわりの味を高いと見るか値段相応と見るかは食べてみないと分からんなあ。🤔





↑駅前にはこんな自販機まであった。( ; ゚Д゚)
パンから酒の肴?鍋物の材料など価格やバラエティーも様々(どちらかというとお土産アイテムか?)。地元のお店で提供されているメニューを販売していると思われるが、ビジネスホテルの部屋で小腹が空いたら加熱してつまんでみるといいかも知れない。




↑こちらは県外にも進出している出汁や醤油の自販機。アゴ(飛び魚)の出汁は西日本ではわりとメジャーだが東日本ではどうなんだろうか? 本品は濃縮タイプなので1本でかなりの料理に使える。使い方はあなた次第。




↑コレは自販機ではなく無人の餃子販売店だが、話のタネに番外編として利用してみた。冷凍ケースから商品を取り出し、料金箱に入れるというお馴染みのパターン。餃子は36個入りが1000円、たれは200円也。
 さて、こうした無人販売店は買う人の良心によって成り立っているが、最近は防犯カメラを設置しているにもかかわらず料金をごまかす、商品を根こそぎかっぱらうという犯罪が横行している。人の善意をせせら笑い犯罪に走る輩には厳罰を下すべきだと思う。


 ※以前はパチンコ屋やスーパー銭湯の休憩所にパンやお菓子の自販機があったようだが、現在はどうなっているのだろうか。皆さんの周りにレアなフード系自販機があれば情報をお寄せ下さい。