自分はガチの鉄道マニアではないが、無人駅や廃線跡などがあるとつい立ち寄ってしまうし、鉄道系のコミックなども結構買っている(↑上写真)。他にも「カレチ」「グランドステーション」(池田邦彦作画)や「鉄子の旅」(菊池直恵著)なども全巻揃えていたが鉄ヲタの甥っ子にあげてしまった。
そうした鉄道マンガを集めた展示会が今月23日まで「道の駅奥出雲おろちループ」内に併設されている「鉄の彫刻美術館」で開催されているとのことなので出かけてみた。
↑会場はこちら。第一会場は無料だが、第二会場のみ入館料300円(大人)が必要になる。
↑原稿は主に木次線や山陰にゆかりのある作品が展示されている。また、置かれているコミックは自由に閲覧でき、撮影も特に指定されているもの以外は原則OKだった。
↑第二会場は出雲坂根駅の三段式スイッチバックを再現したジオラマが圧巻だった。製作は元雑誌編集者だった江上英樹さん(63)が担当、現在は未完成部分があるものの会期中には完成の見通しだという。トロッコ列車「おろち号」は本来市販モデルがなかったが、来場者の1人が市販モデルの改造機を提供するサプライズがあり、ジオラマに華を添えている。江上さんは自分が見学している時もジオラマを製作中だったが、色々苦労話や製作のヒントなどを聞かせて頂いた。本来は出雲坂根駅付近だけ作るつもりだったのに三段式スイッチバックを再現したらこんなに巨大になってしまったとのこと。
↑道の駅を後にして、国道の「おろちループ」を下ると出雲坂根駅に着く。昼食は道の駅で済ませる予定だったが行列待ちだったので断念、出雲坂根駅でキノコの炊き込みご飯と鶏皮のパリパリ揚げを購入。長閑な景色を眺めながらの昼食はまた格別である。なお、出雲坂根駅は「延命水」と言われる銘水が涌き出ており、自由に汲むことができるのだが、肝心な水タンクを持参するのを忘れていたので今回はナシ。
↑横田側から出雲坂根駅方面を見た所。左のレールはスイッチバックへの引き上げ線。先ほどのジオラマが寸分違わず再現されていることが分かる。
↑反対側はこのようになっている。左側のレールから登ってきた列車は出雲坂根駅に進入、今度は運転方向を逆にして右側のレールを登り、突っ込み線で再び向きを変えて三井野原へと登っていく。さて、今回出雲坂根駅付近を見ていると駅舎や踏み切り、沿線などに危険な撮影を禁じる警告文書がかなり掲示されており、マナー違反を行う「撮り鉄」が横行しているのではないかと察せられる。こうした身勝手な撮り鉄の振る舞いは社会問題になっており、満足する写真を撮りたいがための危険行為は犯罪として処罰されるだけでなく多くの人に迷惑となるので本当にやめてもらいたい。
↑出雲坂根駅の一段下には国道314号線の旧道がある。おろちループが開通するまでは下写真の民家横の道路が三井野原方面に向かう国道であった。林道を舗装したような細いくねくね道は交通の難所であり、大型車が離合できなかったり冬季に通行困難になるなど大きな問題となっていた。なお、下写真の民家はかつて個人商店か民宿だったのではないかと思われる佇まいである。また、以前訪れた時は道の反対側にも民家があったのだが解体されて更地になっていた。
↑帰りは旧道を通って三井野原の峠まで戻ってみた。枯れ葉が積もったり一部荒れた路面もあったりするが、一応セリカでも通行可能だった。地元の人は時々こちらを利用しているのかも知れないが今回は1台も車を見かけなかった。入り口の「通行止め」看板に一瞬怯むが、よく見たら「4t車以上」の但し書きにホッとする。
ちなみに三井野原の峠は海抜727mあり、山陰と山陽の分水嶺でもあるが、出雲坂根駅との標高差は実に171mにも達する。314号線の旧道については4年前のブログで取り上げているので興味のある方は下のリブログをご覧下さい。↓
※今回の遠征は片道約140km、3時間余りの行程でした。(;つД`)ツカレタヨ