自分は普段の外食では何を食べるか、どこのお店に行くか?ということについてはそれほどこだわりは持っていないと思う。クチコミで有名な店を並んでまで食べることはないし、そもそもその手の店はむしろ避ける傾向がある。しかし地元から遠く離れた場所を訪れるのに「路線バスの旅」の蛭子先生の如くいつもラーメンやカレーなどでは味気ないので三陸を訪れるならできるだけ地元の食事を楽しめるようプランを考えるようにしている。
今回も夕食付きの宿泊施設があればそちらを押さえるようにしたが、初日と最終日以外は「三陸の食事三昧」的なメニューだったと思う。
↑定宿となった感のある志津川(南三陸町)の宿泊・研修施設「いりやど」は地産地消メニューにこだわっているとのこと。ひとめぼれ米のご飯と汁ものはおかわり自由、刺身と天ぷら盛り合わせや旬のホヤ、鰹の角煮など海の幸が盛りだくさん。5月頃は山菜料理が供されることもある。
宿泊施設の朝食メニューが和食だと焼き魚や玉子、漬物に味噌汁あたりが定番だがいりやどでは出汁の入ったポットが卓上に置かれており、ご飯に鮭や梅干し、海苔などを載せて出汁をかけるお茶漬け?も推奨していた。普段なら朝食は軽く済ませるのだが、この日は一膳目を普通に食べて二膳目はオススメの通りお茶漬けにしてみた。井之頭五郎のように自分でメニュー?を自作するのもまた楽し。いりやどは1泊2食付きで7500円だったのでビジネスホテル1泊朝付きの値段より安く、バーゲンプライスのような気がする。
↑次の日は大船渡市のルート〇ンに宿泊したので夕食は現地調達となった。ホテル前のショッピングタウンからちょっと離れた一軒家的な和食店に目星を付けていたのでそこで天ぷら定食をオーダー。夜は居酒屋メニューもあるが飲まない自分としては定食があるのも嬉しい。天ぷら定食といいながら刺身や蕎麦もかなりのボリュームがあってお腹いっぱい。お値段は1600円なり。また、1人だったのでカウンター席を指定されるかと思ったらコンパートメントみたいに仕切られた2人席へ案内してもらったので落ち着いて食事を楽しむことができた。
こちらの民宿は1泊2食付きで8500円だったが、それでも前述のルート〇ン1泊朝食付きの値段より安かった。宿のご主人に「安過ぎないですか?」と問うと持ち船があるので自前で調達できる食材もあるんだとか。
↑番外編だが駅弁も旅情を誘う食べ物であろう。広島駅では「びっくりたこめし」を調達して新幹線で食べた。炊き込みご飯にタコがトッピングされ、野菜の煮物や漬物などが同居。南三陸町はタコが名物だが、あちらではタコ飯みたいなものはあるのだろうか?
↑帰りは仙台駅で牛タン弁当をチョイス。以前は東京駅の乗り換え時に駅弁を調達していたが、種類は仙台駅の方が豊富で海鮮メインのラインナップも好みに合う気がする(といいながら牛タンじゃねェか)。それにしても牛タンはやはり麦飯が合いますな。レンジでチンすればなお美味しいと思う(ヒモを引っ張って加熱するバージョンもあるが後始末を考えるとね)。
※ビジネスホテルのバイキング朝食だとテンプレなメニューになることが多いが、大船渡では「サンマのつみれ汁」があったし仙台では油麩や仙台味噌の大葉巻き?が出るなど「地域性」を出そうとする工夫も見られるのでホテルバイキングも侮れない所がある。