昨日現地近くの食品スーパーで食糧を色々調達したのだが、鮮魚コーナーにワニの切り身があったので購入した。過去にブログで何度か取り上げたが、ここで言う「ワニ」とはアリゲーターやクロコダイルではなく鮫のことである。冷凍・冷蔵技術や物流が発達していなかった時代に日持ちのする鮫の身は山陰や県北の山間部では珍重され、正月など「ハレの日」のご馳走だったこともあったそうである。以前ローカル番組で瀬戸内側から県北に嫁いで来られた方が義父から「もうすぐ正月じゃけぇワニを買うてきてくれ」と言われ、「エラい所に嫁いで来てしもうた…」と笑いなから話していたのを見たことがある。そのワニ(和邇)も現在では昔ほど食べなくなったと言われるが、それでも需要はあるようだ。
↑という訳で夕食に食べてみた。食べ方は色々あるが、定番の刺身にしてみた。パックにはおろし生姜が付いていたが、今回はワサビと食べ比べしてみた。個人的な好みもあるかと思うが、自分はワサビの方が合うように感じる。味や食感の方はちょっと時間が経ったバチマグロか何か、とでも言えばいいのだろうか?
よく鮫の身はアンモニア臭がする、として敬遠する人がいるがきちんと冷蔵していればそれはないそうである。自分もこれまで何回か刺身で食べたが特にクセは感じなかった。もしチャレンジする人がいるなら最初は唐揚げやワニカツなどにするのがいいかも知れない。フカヒレで有名な気仙沼でも鮫の身を食べるらしいが、どのようにして食べているのか機会があればチャレンジしてみたいと思う。