正月も三が日を迎えましたが皆さん如何お過ごしでしょうか。年末年始は様々なご馳走や郷土料理を食べる機会が増える「ハレの日」でもあるけれど、その中でも寿司を食べることもあるのではないかと思う。


 先日お店で寿司を眺めていると上写真のような寿司も当然並んでいる訳だが、ウチのお母んや祖母などはこのような寿司を「ばら寿司」と言っていた。自分はブログが縁であちこちの人とやり取りするようになったが、そうした人たちからの話で推測すると西日本は「ばら寿司」で東日本は「ちらし寿司」ではないか?という印象を受けた。


↑地元のスーパーで売られていた寿司には「ばら寿司」と表記されている。また、うどん中心の食堂にはいなり寿司と共に「ばら寿司」が置かれている店もある(※広島の場合)。


↑一方で永谷園の寿司ダネは「五目ちらし寿司の素」と表記されており、ミツカンや桃屋のそれも同様である。どちらかというと「ちらし寿司」はどこでも通用するかも知れないが「ばら寿司」と言っても「??」な地域があるかも知れない。

 そもそも「ばら寿司」と「ちらし寿司」の由来はどこから来ているのか?という疑問もある。色々調べてみたが、まず具を混ぜたものが「ばら寿司」で「ちらし寿司」は酢飯の上に具をトッピングしたもの(混ぜない)、とする説が出ていた。こうなると両者は別物という根本的な問題が出てくるので同一に論じることができなくなってしまう。
 それはさておき、ばら寿司は「押し寿司」に対して「押さない」バラけた寿司、ちらし寿司は江戸前寿司や海鮮寿司のようにネタを乗せず具を「散らす」ところからそのように呼ばれたのではないか、とする説がある。西日本はバッテラや鯖寿司、岩国や岡山の押し寿司などがあり、それらと区別するために「ばら寿司」という名称が使われるようになったのだろうか?ちらし寿司も海鮮ネタをトッピングした寿司と区別するための呼称だったのかとも思うが素人の浅学なので何とも言えない。何かご存知の方は御教示頂ければ幸いです。


↑押し寿司の1つ「岩国寿司」はかなりのボリューム。