先日札幌の方から戴いたじゃがいもで肉ジャガを作ってみた。やり方は色々あるが、ジモピーとしては海軍の肉ジャガとされるレシピを参考にしている(※海軍では肉ジャガではなく甘煮と呼ばれていたらしい)。海軍の肉ジャガは呉と舞鶴のバージョンが勢力を二分しているとされるが、今回作った呉仕様はシンプルにじゃがいも、牛肉、糸こんにゃくと玉ねぎだけなのでご覧の通り見た目は地味である(舞鶴仕様はニンジンとグリーンピースが追加されているので映えるかも)。
作り方は炒めた牛肉に砂糖と醤油を加え、糸こんにゃく、じゃがいも、玉ねぎを加えていく。舞鶴の肉ジャガと違い水は加えないが玉ねぎや糸こんにゃくなどから水分が出る。また、箸で混ぜると煮崩れしてしまうので鍋を回すように揺するといいとのこと。味付けは時間の都合で市販の「すきやきのたれ」を使用。右側の皿は明太子ポテトサラダ。
今回のレシピは呉市にある食堂「いせ屋」さんのものを参考にさせて戴いた。いせ屋さんは大正10年創業の老舗で、創業者である加納勇太郎氏は海軍主計兵、二代目の光治郎氏は海軍炊事係を経験しており、いせ屋は「海軍の味」を今に伝えるお店と言える(現在は三代目の方が店主を継がれている)。お店では肉ジャガの他に牛カツ丼やカレーなど昭和の洋食もあります。