今朝の朝刊を見ていると、訃報欄に「久米明さん死去」の見出しが目についた。96歳だったという。久米さんは役者でもあったが、自分には映画の吹き替えやナレーターのイメージの方が強い。ベストキッド(ラルフ・マッチオの方)の「ミヤギさん」やドラマのナレーションなど独特の温和な語り口は見ている側も穏やかな気持ちになったものである。最後のナレーションは「鶴瓶の家族に乾杯」ではないかと思うが、自分にはやはり日曜夜7:30から放送されていた「すばらしい世界旅行」が印象深い。

今は海外旅行の方が国内旅行より安価になってしまったが、自分が子供の頃は「夢の海外旅行」と言われてホイホイ行けるものではなかった。当時はネットで様々なことを調べられる訳もなく、テレビや新聞、書籍などで得られることには限度があった。そのような自分たちに世界の広さを伝えてくれたのが「すばらしい世界旅行」だったという人も多いと思う。日曜日の夜は家族で視聴しながら様々な世界の風習に思いを巡らせたものである。エンディングの「この木なんの木♪」が流れると「あ~明日は学校かよ…」と憂鬱になるのもお約束(しかも宿題をまだやってなかったりする)。そんな訳で久米さんの声を聞くと日曜日の夜を思い出すのである。自分は僭越ながら久米さんのモノマネなんかをさせてもらったりしているが、マニアックすぎて分かる人がおらんのですよ。(笑)

あらためてご冥福をお祈りします。(合掌)



https://youtu.be/Qk9McXNpSDw
↑すばらしい世界旅行のオープニング(気球バージョン)