いつの間にか12月、何となく部屋の片付けなどをボチボチやっていると駅弁のパッケージがいくつか出てきた。スーパーの駅弁フェアなどで買ったものもあるが、殆どは広島~仙台間の車中で食べたものである。
効率重視の現在では列車から食堂車が絶滅して久しく、一部の新幹線では車販すら無くなる有り様で、車中で飲食するならあらかじめどこかで調達して乗り込まなければならない。幸い仙台駅は駅弁の激戦区で種類も多く、広島駅も及ばずながら名物弁当を調達することも可能である。日常から離れて旅情を楽しむなら車窓から景色を眺めつつ駅弁を食べるのが数少ない楽しみなのかもしれない。
広島駅ではカープとコラボした駅弁が限定ながら販売されている。写真のマエケンの他に黒田の男気弁当とか「タナキクマル弁当(※田中、菊地、丸)」というのも買ったな。右の大山豚丼は本家「駅弁ひとり旅」とのコラボ。
広島はタコ料理が少なくないが、駅弁にもたこめしがラインナップされている。右側の「たこめし」は三原駅の名物駅弁で、自分が子供の頃には既にホームで売られていたのでかなり以前から販売されていたのではないかと思う。たこめしは通常たこの身が入った炊き込みご飯だが、駅弁は見映えを考えてかスライスしたタコ足がトッピングされている。
仙台駅では牛タンを外せないだろう。牛タンを使った駅弁は種類も多く目移りする。むすび丸弁当はキャラ弁でもあるが、自分が作ったむすび丸君の方が似ている、と指摘されたことも…。はらこ飯はもともと仙南の漁師飯だったが、たまたま口にした伊達政宗が絶賛した地域の名物料理である。製造は名取市の業者が行っているので「地元の味」になっているのではないかと思われ。