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 大川小学校の判決はこちらのローカル紙でも1面トップだけでなく、社会面や国内面、社説などでかなりのページを割いて報じた。また、当駄ブログは普段訪問履歴が30人程度なのだが、昨日はキーワード検索にヒットしたのか50人ちかい訪問があった。

 今回の裁判は原告側の勝訴ではあるが、遺族らが重要視していた「空白の50分」を明らかにすること、唯一生存したA教諭の証人喚問が実現されなかったことに片手落ちの感は否めない。しかし保護者らがこれまで何度も主張してきた「津波の到達する危険性は予見できた」「裏山に避難することは可能」などの意見を司法側が認める判断をしたことは市や教育委員会などの主張を覆す結果となった。亀山市長は判決を重く受け止め、「市には道義的責任がある」とコメントしているが、判決を不服として控訴するのではないかと感じる。


 そもそもこの裁判は遺族にとって苦渋の決断だったことは言うまでもない。遺族の一人、佐藤美広さんは以前次のように話している。
「私がどうしても納得できないのは、学校で亡くなった子供たちに対して、子供の安全を守らなければならない行政や教育者が理由を付けて私たちと闘うことでした。亡くなった子供たちが何か悪いことでもしたのか? 本当は裁判まで起こしたくなかった。裁判長には誰が見ても納得できる判決を望んでいます」
裁判に加わった保護者は佐藤さんと似た思いをされているのではないかと思うが、「裁判を起こしても子供は帰ってこない」として身を引いた遺族がいるのも事実である…。




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