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 今回も昨日に続いて缶詰めネタである。写真のような缶詰めは正式?にはポークランチョンミートと呼ばれているが、一般には「スパム」とか「ポーク缶」と言った方が分かりやすいかもしれない。
 ポークランチョンミートとは、豚の挽き肉にスパイスを加えて缶に充填後、加熱処理したもの。当初はスパイスド・ハムとも言われたが、ランチメニューによく使われたのが「ランチョン」に繋がったと言われている。近所のスーパーで探したところ、お馴染みのスパムや沖縄物産公社の「わしたポーク」、明治屋のランチョンミート、デンマークの「ミッドランド(※商品名なのか社名なのか不明)」などが入手できた。ランチョンミートは沖縄で大量に消費されているが、実はスパムよりデンマークの「チューリップ」缶が圧倒的なシェアを誇っているらしい。

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↑コレね。日本本土ではあまり流通しておらず、「密林」で通販するという方法もあるが…。ちなみに本国のデンマークではランチョンミートは食べないらしく、殆どが輸出されているとのこと。


 さて、アメリカ軍ではホーメル社の「スパム」が野外給食用の保存食として大量に納入され、様々な料理に利用された。しかしこれはアメリカ兵にスパムばかり出される結果となり、多くの兵士がスパムに辟易した。旧ブログではこれが「スパムメール」の語源になったのではないか、と書いたのはご存知の通りである。アメリカ陸軍の機関紙にもスパムネタがしばしば出てくる。



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↑スパムはランチョンミートではない、とコックに抗議する兵士



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↑コックに食事のメニューを尋ねる兵士。しかしその後ろには大量のスパムが…。

※何にせよポークランチョンミートがここまで広まったのはアメリカ軍の豊富な物資とロジスティックの力によるものだろう。