先月からブログの解析データが閲覧できるようになり、どのような人がどういった内容の検索や過去の記事を閲覧したか分かるようになっている。
その中に閲覧した記事のランキングも掲載されているが、いつも5位以内に入っている記事があることに気がついた。


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以前震災関連コミック「葬送 ~母校が遺体安置所になった日~」というのを紹介した。その時の記事が未だに数名の人たちが閲覧していることになっている。
これは石井光太氏のノンフィクション作品「遺体」のスピンオフ版とも言えるコミックで、遺体の歯型の検案を行った歯科助手、大谷貴子さんと鈴木勝医師の活動を描いている。この2人の様子は映画「遺体 ~明日への10日間~」でも見ることができる。


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このコミックは「震災死」や「遺体安置所」という重い題材を扱っているが、震災を直接体験していない者は目を逸らしてはならない現実として直視すべきだと思う。
個人的には福島第一の作業現場を取り上げた「いちえふ」と並ぶ渾身の作品だと言える。



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2013年8月の話になるが、遺体安置所になった釜石の旧2中を実際に訪れてみた。周りの人たちは何事もなかったかのように行き交っていたが、この中で多くの人たちが受け入れ難い現実を突きつけられ、埋めようのない喪失感を味合わされたのは事実である。 あれから2年が経つが、旧2中は解体されたのだろうか?





「葬送 ~母校が遺体安置所になった日~」

原作:石井光太
作画:村岡ユウ

秋田書店より 600円+税にて発売