鶴姫さんの記事にも掲載されているが、石巻線最後の不通区間となっていた浦宿~女川間が来年3月末に開業の見通しとなった。女川駅は旧駅跡より内陸へ200m移転となり、温泉施設も併設するという。
万石浦経由で女川方面に向かっていると浦宿から先のレールは赤錆び、列車は果たしてまたここを走ることがあるのだろうか?という思いがいつもあった。震災から4年目にしてようやく、といったところで ある。

ところで自分は震災以前に東北を訪れたことはないので当然震災前の女川駅は知らない。しかし手持ちの書籍に震災前の女川駅の写真が掲載されており、コミック「駅弁ひとり旅」の8巻にも細かく風景が描写されていた。

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駅弁ひとり旅の中ではカラオケハウスに転用されたキハ40やチリ地震津波のマーキングなどに触れており、駅を出た大介とクリスはマリンパル近くの岸壁で駅弁を食べている。
しかし2011年3月11日午後3時20分、20mを超える第1波が到達、さらに強烈な引き波は町の全てを壊滅させた。

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自分が女川を初めて訪れたのは2012年5月だったが、この時には駅隣の生涯センターやプラットフォームなどは解体、撤去されており、駅がどこにあったのかすら分からなくなっていた。掲載写真はその時撮影したものだが、マリンパルは殆ど解体され、横転したビルの後ろに見えるのは七十七銀行女川支店だろうか?


今日は震災から3年9ヵ月、あれから様々な出来事があった。しかし復興とはほど遠い現実を前に景気回復とかアベノミクスが云々など被災地と著しく乖離したセリフでしかないと感じる。そうした中で来年新たに開業する女川駅はひとつの明るい話題ではある。来年5月にはぜひ訪れてみたいと考えている。