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 岩手、宮城、福島の3県と各市町村は15日、復興庁に東日本大震災復興交付金の10回目の交付申請を行った。名取市はかまぼこ製造会社「佐々直」の旧本店工場(↑掲載写真)を震災遺構として保存しようと、耐震診断などの調査費として事業費ベースで1380万円を申請した。
 旧本店工場は震災で8mを超す津波に襲われ、1階の大部分が骨組みを残して流された。周辺には震災以後住民らの祈りの場となった日和山や慰霊碑があり、市は一帯を震災メモリアル公園として整備する。
 今回の申請額は事業費ベースで
◯宮城県が県と17市町で約2000億円、主な事業は防災集団移転事業費約408億円など。

◯岩手県が県と10市町村で約608億円、主な事業は都市再生区画整理事業約219億円など。

◯福島県が県と12市町で約483億円、主な事業は災害公営住宅整理事業約40億円などとなっている。

(今日の産経新聞より)



※以前閖上の旧佐々直本店工場は保存されるのではないかと書いたが、申請が受け入れられれば保存へ一歩前進したことになる。こうした動きがもっと早ければ解体されずに残せた震災遺構もあったのではないかと思ったりするのだが…。
閖上のメモリアル公園計画は震災の記憶を伝えるモデルケースになるのではないかと思うが、今後の進展に注目していきたい。


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↑公民館跡地から見た閖上の光景(2014年8月撮影)