ドルの利下げによって、ユーロ、豪ドル、ポンドなどの通貨のポジションが対ドルで有利な状況が続いていたが(ポジションを持っているだけでスワップがついていた)、どうもしばらくこれらの巻き戻しがあるかもしれない。円キャリートレードと同じ原理で、ドルキャリーの巻き戻しだ。今後、金融リスクが上がるというセンチメントならドル安、逆に金融リスクが下がるというセンチメントならドル高 という構図は続くだろう。

チャート的には、101円が攻防の第一ラインで、これを突破すると104円くらいに一山、そして108円前後に一山ある。104円くらいまでは存外あっという間の可能性がある。そのあと少し日柄調整して、本格的に108円くらいまであげるというのをメインシナリオとしたい。