リアルを体感する | らくやの楽屋のブログ

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「らくや」の活動をお知らせしたり、「らくや」メンバーがそれぞれの活動をつづります。




らくやの「楽屋」4回目
2012年12月7日(金)〜12月10日(月)
@京王井の頭線・東松原 Broader House

個人は社会の一部であり、個人の集合体が社会である。

個人として生きるためには、社会とのつながりを無視することはできない。

常に社会とのバランスを取りながら、

人は、社会の中で生きている。

一個人の中にある、

社会的な目的と、個人的な目的。

社会的な行動と、個人的な行動。

社会的な情報と、個人的な情報。

それらを舞台上で幾重にもクロスさせることで、

俳優と観客は、空間をリアルなものとして共有することができる。

舞台上で展開される個人的、社会的な葛藤を通じて、

リアルな問題を皆で一緒に体感する。

観劇は、個人で社会を体感する行為である。


尖閣諸島沖の漁船追突事件映像流出問題。


情報を公開した国家公務員を、社会はどう捉えるのか?

あなた個人は、どう捉えているのか?



漁船衝突事件のニュースを知った時点では、


日本と中国の問題・・・といった抽象的な捉えかたしかできなかったのですが、

映像が公開された時点ではじめて僕は、

海上保安庁の皆さんひとりひとりの

人間的な心情に思いが至ったのでした。


件の国家公務員の取った個人的行動の、

どこからが社会的な罪なのか・・・?は、


法律に照らし合わせれば答えが出ると思いますが、

彼が行動を起こすに至った思いの中身の、

どこまでが個人的なもので、どこからが社会的なものなのか・・・?は、同時代に生きている我々それぞれが

考えるべきリアルな問題として今、ここにあります。



まんた