プラトン 『国家』――逆説のユートピア (書物誕生 あたらしい古典入門)
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プラトンの国家感をものすごくシンプルに
一図で表すと次のようになります。
理想的な国家とは?
今日は、プラトンに学びましょう。
癒し王ふじです。
理想的な国家の運営は、
善のイデアと正義を熟知した者
によらなければならない。
善のイデアと正義を理解した者とは
哲学者か、哲学を学んだ為政者のことをさす。
理想なる国家は、
知恵と勇気と節制に支えられた正義
により成り立つ。
理想なる個人とは、
理智と気概と欲望に支えられた正義
により成り立つ。
※イデアとは”アイデア”の語源であり理想郷
太陽・線分・洞窟、3つの比喩で説明される
知識がないとまず認知できない。
視野を広くもちアンテナを敏感にしていないと
問題に気づけない。
暗い洞窟から、光のあたる場所、
つまりイデアへ至らない者は
上に立つべからず。
正義を兼ね備えた人物とは、
東洋的な表現でいえば、
「徳」を兼ね備えた人物のこと。
📝
プラトンのアドバイスを借りて
現代に応用するならば
選挙では「徳」のある人物を選べ
ということ。
逆に選んではいけない
徳のない人物とは以下の通り。
・国民を重税などで絞り上げる
・国民が苦しんでいる窮状を放置(他人事)
・一方で為政者及び上級国民はお金を使いたい放題
・前例を打破する勇気がない忖度迎合型
・国民・国富・通貨を安く貧しくする
・寡頭制(短期的目先の利しかみてない)
・多数決に頼る(多数派意見が常に正しいとは限らない)
・僭主独裁制
プラトンの『国家』は紀元前4cに
編纂されたとされており
2000年以上経った現在でも
読みつがれる名著であり、
プラトンが語る本質はズレていない。
この点からも、
プラトンの分析洞察力の凄さが読み取れる。
”国家”論ではありますが
もちろん”個人”にも当てはまる。
すごい哲学書であります。
※一番上の図の( )は個人を意味する
2000年以上、読み継がれる名著📚