フランス経済を劇的回復へ導いた「ジョン・ロー」から学ぶ | 【らくーん別邸】蓬莱山チャンネル~1カ月で体調がグイグイ回復

フランス経済を劇的回復へ導いた「ジョン・ロー」から学ぶ

皆さんは、ジョン・ローをご存じでしょうか?

癒し王ふじです。

 

 1.彼は何をやったか?

 2.副作用は?

 3.今後の予測

 4.処方箋

 

の順番に述べます。

 

1.彼は何をなしたか?

1700年頃、デフレ下にあったフランス経済を

斬新な手法でしかも短期間のうちに劇的に回復させた

立役者、中央銀行総裁。

 

どんな方法だったか?

人類史上初の「金融緩和策」を行いました。

つまり、どんどん紙幣を刷って貨幣供給量を増やしたのです。

紙幣=お金は、人間の体で言えば血液であり

それが市場(=身体)に流れないと経済・国は死に体となります。

デフレというのはお金がうまく循環していない状態ですから

お金を流通させ循環を確保することは

今では当たり前の正攻法としての処方箋です。

 

当時の状況

正貨の価値が低下、質も低下。国民はそれに嫌気。

使い勝手のよい貨幣を求めた。

 

ローは、中央銀行を創設し、国有化した。

まず、いつでも正貨に交換できる(兌換紙幣)

銀行券を発行。ここまではよかった。

しかし、途中から銀行券を正貨の交換を保証しない

不換紙幣に変えた。

ミシシッピ会社という国営企業を設立。

ミシシッピには金鉱があるので、その金(キン)の採掘を

目玉として謳った。

ローは、その株式を販売し、購入代金は国債で支払えるようにした。

(「債務の株式化」 

※今では当たり前だが、当時としては画期的アイデア)

 

価値の下がった国債で、

金鉱をもつミシシッピ会社の株式が安く買える!

ということでミシシッピ会社の株価は暴騰。

(世界三大バブルに数えられる)

ミシシッピの株式が売れるほど、政府の財政赤字は減少する

という妙案を成し遂げた。

 

2.副作用は?

株価はバブルが起き、お金の刷る量もコントロールが効かなくなる。

調子にのってやり過ぎたことが失敗。

本来はデフレを克服した時点で終了すべきであったが麻薬のように

ブレーキが利かなくなり、暴走機関車のようになった。

不換紙幣に変えたことで、一部の貴族は、銀行券を金貨や銀貨に

交換し始める。この動きを知った一般の人々も

正貨への交換を求め、激しい取り付けが起こる。

その結果、ミシシッピの信用が低下し、株価も急落。

 

3.今後の予測

昨今、「デジタル通貨導入」が議論されている。

また仮想通貨が乱立し、正貨の価値が不安定な国ほど

それを決済手段として導入。現在の通貨の代替としての

ポジションを確保しつつある。仮想通貨の価格が暴騰した

ことの背景は、1700年当時と似たように

正貨への不信感があった。

今の仮想通貨は換金可能ではあるが、今後

正貨への交換が難しくなるように、

勝手にルールの変更も起こりうるので

そうなった時は注意。

 

次に起こるのが資産バブル。

今既に、資産価格が全体的に上昇傾向にある。

金融緩和がこのまま続きお金が刷り続けられれば

金は余るところには余っている(偏在している)ので、

必ずバブルは起こる。

バブルとは本来の実体価値よりも

過大に価値が評価されているため

必ずいつか価格は下落し実体に近づいていく。

2021年7月末の段階では、まだ資産価格は

オーバーシュートしていないが、

既に輸血は止められない状況。

仮に株価(ダウ&日経平均)や不動産価格が

軒並み史上高値を連続して更新し、

一気に伸びてオーバーシュートしたところが危ない。

価値が安定している資産へ資金が移動すると思う。

例えば、ゴールドの金(キン)やRolexなどの

安定ブランド購入へお金が流れる。

世界じゅうで認められた歴史的に価値あるものは

そう簡単に落ちない。

 

忘れてはならないのは、バブル化→崩壊して一番得するのは

借金が減る政府。バブルで税金も増える。

もし政府が悪ならば、この流れで一発逆転を狙い

今の過大な債務を減らそうと

量的緩和で資金をバラマキ、

意図的にバブルを引き起こし儲けたところで

最後に破裂させ借金減殺というシナリオを

持っているかもしれない。

 

4.処方箋

世界的にどうせデジタル通貨へ移行せざるを得ない

状況となるのであれば

このタイミングで一気に早く舵を切った方が良い。

何事も日本は状況判断と決断が遅すぎる。

テクノロジーを積極的に用いて合理化し生産性は上がるし

早く実行すればそれだけ修正もできる。

 

デジタル通貨導入の方法としては、

消費期限付きのデジタル通貨」(現金相当)を

マイナポイント同様に、

スマホのキャッシュレス決済のウオレットに

迅速に支給する。ベーシックインカムという形で

毎月定額支給をスタートしても良いと思う。

これらは現金配布よりも確実に消費に回る。

キャッシュレスの方が人はお金を使いやすい。

期限があるため貯金もきかない。経済は回復する。

 

ウインク

過去と同じ失敗を繰り返さないように

歴史から大いに学ぶ必要があると思います。

 

過去記事: 期限付きデジタル通貨

 

 

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