占術家日記~5月7日(火)玉木仁邦
【東洋の手相】
現代の手相の鑑定方法は西洋の観方ということをご存じでしょうか。
手相の発祥の地は古代インドで、前3000年ごろにインダス川流域で移住した民族によって創始されたとされています。
この民族は、モヘンジョ・ダロやハラッパーなどの古代都市文化を築いたもので、手相術を発展させました。
一方は古代ギリシャを経てヨーロッパへ広がりました。もう一方はシルクロードを経て中国、朝鮮を経て平安時代に日本に伝わりました。
現代の手相の鑑定方法は日本では大正初頭以降ヨーロッパのケイロ (Cheiro):日本ではキロと呼ばれます。
西洋の手相学が紹介され、易学を中心とした手相術と相まって現代にいたります。
ケイロは、イギリス(アイルランド生まれ)貴族出身の手相家で、本名はルイス・ハモン(Louis Hamon)といいます。
彼は手相学を研究し、多くの有名人の手相を読み取りました。(キロはギリシャ語で「手」を意味します)
東洋の手相の見方として
天紋=感情線
感情や人生の変化を示す部分とされています。
運勢の強弱、仕事の成功も表す。
地紋=生命線
寿命と住宅を表す線
母親との関係、移動、旅行も表す。
人紋=頭脳線
愚賢と貧富を表す線
対人関係と生活環境も表す。
となります、
西洋の手相の見方との類似点が数多くあります。
決定的なのが
易学では「天・人・地」三才揃って事がなすといいます。
西洋式では「三大重要線」といって最も影響が大きい線としてみます。
遠い歴史を経て出会った線の解釈は多少の違いがありますが、根底に流れるところは同じものが感じられます。
ちなみに、太陽線(人気、金運線)は和式では贔屓(ひいき)紋といい歌舞伎役者など人気運を表していました。
この記事は認定NPO法人のFBに掲載された内容です。