今日の易占
26.山天大畜 二爻 

大畜は、貞に利し。
家食せず吉。
大川を渉るに利し

乾下艮上の卦
大いなる蓄積ができ、
実力を発揮する時です。
今は内に留まらず、
外に目を向け積極的に行動しましょう。
二爻ー現状維持、内面充実を図る。
 

今日の易占
29 坎為水 四爻

習坎は。孚有り。
維れ心亨る。
行きて尚(たっと)ばるる有り。


四大難卦の一つです。
濁流に呑み込まれたような身動きの取れない状況に陥っても不動の精神で乗り越えて下さい。
四爻-咎めを受けるようなことはない。

 

今日の易占
22 山火賁(さんかひ)二爻

賁(ひ)は。
亨る。
小しく往く攸(ところ)あるに利ろし

離下艮上の卦
賁は飾ること
夕日が茜色に染まる美しさを放っていても、一時的な美しさで永遠ではない。
外見の美しさにとらわれることなく、見栄を捨て内面を充実させて下さい。
二爻ー見栄を張らず、基盤づくりを。

 

占術家日記 10月13日(火) 玉木仁邦

【硤合反応】

 

2026年ノーベル化学賞を受賞した硤合憲三(そあい・けんそう)博士の研究について知る機会がありました。

硤合博士は、アミノ酸などの化学物質には鏡写しのような右手型と左手型が存在し、分子のわずかな違いによって片方だけが自己増殖する「硤合反応」と呼ばれる現象が起こることを実証しました。

生物を構成するアミノ酸の多くは左手型を示しますが、なぜそのようになるのか。その謎を博士は地道な実験によって解き明かしたのです。

難しい話はよくわからないのですが、この話を聞いたとき、私は東洋の陰陽思想を思い浮かべました。

古代中国では、太陽の運行と方位を基準として、左を陽、右を陰とする体系が発達しました。

では、なぜ左が陽で、右が陰なのでしょうか。

古代中国では、南を向いて立つことが重要な方位観の一つでした。

南を向くと、

左側は東

右側は西

正面は南

背後は北

となります。

太陽は東から昇り、西へ沈みます。

東は日の出であり活動の始まりを象徴し、西は日の入りであり活動の終わりを象徴します。

そのため東にあたる左を陽、西にあたる右を陰として捉えたのです。

易経の「太極生両儀」との関係

『易経』の繋辞伝には、次の言葉があります。

易有太極、是生両儀

「易に太極あり、これ両儀を生ず」

両儀とは陰と陽です。

この思想では、根源的な一つの状態から、陰陽という二つの原理が現れると考えます。

『春秋繁露』に見る陰陽の移動

漢代の陰陽思想を知るうえで、『春秋繁露』は重要な文献です。

その「陰陽出入上下」には、陰陽が季節とともに移動する様子が説明されています。

特に注目したいのは、

「陰右則陽左、陰左則陽右」

という記述です。

これは「陰が右にあれば陽は左にあり、陰が左にあれば陽は右にある」という意味です。

つまり、陰陽思想には二つの側面があります。

① 方位による左右の配当

南面した場合、左の東を陽、右の西を陰とする。

② 陰陽の循環による左右の変化

季節や運行の段階によって、陰陽の位置関係が変化する。

この違いは、「硤合反応」との比較を考えるうえでも興味深い点です。

硤合反応では、左右の分子がほぼ等しい状態から出発しても、わずかな偏りが増幅され、最終的に一方が優勢になることがあります。

ここに、どこか興味深い類似があるような気がしました。

もっとも、現代科学では自然界の左と右に普遍的な陽陰の属性が存在するとは考えません。

硤合反応は、あくまでも左右の分子のわずかな偏りが増幅される化学現象です。

それでも私は、この研究に触れたとき、陰陽思想との不思議な重なりを感じました。

科学と東洋思想を直接結びつけることはできないでしょう。

しかし、根源的な一つの状態から二つの方向性が現れ、そのわずかな差が大きな結果を生み出していくという発想には、どこか通じるものがあるように思えます。

そんなことを考えながら、陰陽思想の世界にしばし想像を巡らせたのでした。

この記事は認定NPO法人神戸国際占術協会のFBに掲載された内容です。

 

今日の易占
58 兌為沢(だいたく)二爻

兌は。亨る。
貞に利ろし。

兌下兌上の卦
兌(沢)が二つ重なった形です。
笑ったり食べたり語り合ったりして心通わせる。
笑い声が絶えず人付き合いが多くなる時です。
しかし「口は禍の元」発言には十分に気を付けましょう。
二爻ー誠心誠意尽くせば道は開ける。

 

今日の易占
20 風地観(ふうちかん)初爻

観は盥(てあら)いて薦(すす)めず。
孚(まこと)ありて顒若(ぎょうじゃく)たり。

坤下巽上の卦
地上に風が吹く様子を表す。
観は観光旅行の観。
冷静になり心の目で奥深く物事を観て下さい。
初爻-物事を正しく、見抜く力
 

今日の易占
5 水天需(すいてんじゅ)二爻

需は。孚有り光(おお)いに亨る。
貞吉。
大川を渉るに利し。

乾下坎上の卦
乾(天)の上に坎(水)があり、
今にも雨が降りそうな状況です。
希望を持って今は待つ時です。
やがて恵みの雨は降ってきます。
その時までしっかり準備して出発に備えて下さい。 
二爻ー思い通りに事が運ばない。
 

今日の易占
55 雷火豊 ( らいかほう ) 初爻

豊は。
亨る。
王之(これ)に假(いた)る。
憂(うれ)うることなかれ。
日中に宜(よろ)し。

離下震上の卦
エネルギーがぶつかり合って
満ち溢れている
勢いが強すぎて極まった状態です。
適度なブレーキをかける。
決断は早くして吉です。
初爻ー人間関係に恵まれる 

 

6 天水訟(てんすいしょう 五爻

訟は孚有りて窒(ふさ)がる。
愓(おそ)れて中すれば吉。
終われば凶。
大人を見るに利し。
大川を渉るに利しからず。

坎下乾上の卦
上卦は乾(天)は上へと昇り、
下卦の坎(水)は下に流れ和合しません。
不慮の災難や訴え争い事が多く解決困難です。
反発するのではなく自分の行動を振り返り
冷静になりましょう。
五爻―目標に向かう時
 

占術家日記 10月6日(火) 玉木仁邦

【易経の教え】

 

占い鑑定をしていますとふしぎな気持ちになる時があります。

個人の努力や頑張りより、運気の流れに大きく左右されることを感じる時があります。

運気の良い時は少々無理をしてもうまくいくことがが多いです。

逆に思うように進まない時も数多くあります。

個人の意思とは関係なしに

ミスが続いたり、思わぬトラブルが発生したり踏んだり蹴ったりの時もあります。

思うように進まない時ほど真剣に自分を見つめ直し、何とかするべく行動したりします。

易経の水天需は「待つことの大切さ」を教えています。

「需は。孚有り光(おお)いに亨る。貞吉。

大川を渉るに利し。」 とあります。

需は心待ちにすると意味があります。

待つとは何もしないことではありません。

来るべき時に備えて準備を重ねエネルギーを蓄えます。

その五爻には 今は酒食しながら待つやがて恵みの雨(成就の期)に恵まれます。

人生には速く進む時期もあれば、立ち止まる時期もあります。

上手くいかない時、今はとにかく待つ時、

将来に向けての希望や目標持って

ゆっくりエネルギーを蓄えることが

必要な時があるかもしれません。

この記事は認定NPO法人神戸国際占術協会のFBに掲載された内容です。