報道によると、北朝鮮が今月24日にロフテッド軌道で打ち上げたICBMは

 

新型の「火星17」ではなくて旧型の「火星15」とのこと。

 

 これは到達高度が6000Kmで、今までの新記録。

ただしペイロード重量を減らしてあるので、核弾頭を搭載できるかは不明。

 

 推定到達距離は1万5千Kmだが、日本政府のいうように、

今までとは次元が違うという程でもないようだ。

 

 

 そもそも北朝鮮は、

旧ソ連製の液体燃料ロケット・エンジン「RD250」の技術を経路不明ながら入手し

2017年から実験を重ねてきた。

 

このエンジンで中距離弾道ミサイル「火星12」の発射を同年5月、8月、9月に成功させた。

これは射程4000Km以上あり、グアム基地を狙えるもので、すでに量産体制に入った。

 

 

 さらに火星12を大型化した「火星14」を2017年7月に2回発射。

射程は9000Kmで米国西海岸に到達できるICBMを北朝鮮は手中に収めた。

 

 その上、火星14の発展型である「火星15」を2017年11月に発射。

これは射程1万3千kmで米国全土を狙える。

 北朝鮮はこの成功をもって対米核抑止力を手にしたと宣言した。

(本当に核弾頭を搭載できるかは不明)

 

 

 

 2020年10月の北朝鮮軍事パレードで登場した「火星17」は

火星15をさらに大型化した液体燃料発射型弾道ミサイルで、

 

現在北朝鮮が保有する核爆弾(重量1トン前後)をそのまま搭載するか、

もしくは多弾頭化したICBMの実用化を目指しているのかもしれない、、、、。

 

 同時にロシア・中国の技術によって開発した(らしい)跳躍滑空型短距離ミサイルやら、

 

極超音速滑空ミサイルやら、核弾頭搭載可能ミサイルが目白押しだ。

 

 核兵器を持たないウクライナをロシアが安易に侵略している現状を見れば、

北朝鮮が米国からの防衛のために核戦力を高めようとするのもむべなるかな。

 

 

ロシア・中国の後ろ盾を得て、ますます核兵器の開発に精をだすことだろう。

 

次は、核実験再開か。

 

(日本の対ロシア対中国対北朝鮮ミサイル防衛システムは

すでに陳腐化しているようだ、、。)

 

参照文献:月刊「軍事研究」2022年4月号

    (北朝鮮「核弾頭45発」分の核物質を蓄積)

 

 

 

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