ブラジルを中心に猛威を振るっているジカ熱について。

 

 

 

病原体であるジカウイルスはデングウイルスや日本脳炎ウイルスと同じ、

フラビウイルスに分類される。

発見されたのは1947年。

 

日本ではヒトスジシマカを媒介して感染し、潜伏期間は2~7日。

 

症状は比較的軽く、

微熱・発疹・関節痛・結膜充血などで特別な治療は要しない。

 

ジカ熱と診断されたら、1週間自宅安静にしていれば良いのだが、、、。

 

 

 ジカ熱の問題は、

 

発症から4日間程度は患者の血液中にウイルスが存在するため

その間に蚊に刺されると、その蚊がベクターとなって他の人に感染させてしまうこと。

 

同じように蚊を媒介するデング熱・チクングニア熱との鑑別を要すること。

 

ジカ熱の合併症として末梢神経障害であるギラン・バレー症候群を比較的早期に発症する可能性があり、しかも重症化する傾向があること。

 

さらに、

妊婦が感染すると胎児が小頭症を発症する可能性があること等であり、

 

安易にジカウイルス流行地域への渡航はしない方がよいようだ。

 

 ということで、今年のリオデジャネイロオリンピックはTV応援がベストとなる。

ちなみにWHOは、ジカウイルス感染によるオリンピックの延期または中止には否定的だ。

 



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