評判だったので、
山と渓谷社刊 田中康弘著
「山怪」を買ってみた。
帯には、
「山で暮らす人々が実際に遭遇した奇妙な体験。現代版遠野物語。
猟師ハ見タ」とある。
目次抜粋
Ⅰ 阿仁マタギの山
狐火があふれる地
狐の復讐
見える人と見えない人
狸は音だけで満足する
辿り着かない道
蛇と山の不思議な関係
マタギの臨死体験
叫ぶ者
白銀の怪物
Ⅱ 異界への扉
狐と神隠し
不死身の白鹿
来たのは誰だ
響き渡る絶叫
山塊に蠢くもの
ツチノコは跳びはねる
足の無い人
山から出られない
行者の忠告
Ⅲ タマシイとの邂逅
帰らない人
死者の微笑み
迎えに来る者
テントの周りには
幻の白い山
不気味な訪問者
飛ぶ女
帰ってくる大蛇
狐憑き
狐火になった男
~~~~~~~~~~~
昨夜、半分読んだが大変興味深い話ばかりだ。
さながらアニメの「日本昔話」や「ふるさと再生 日本の昔ばなし」
に収録されている怪異物語と同じ様相で、
現代でもこんなことがあるのかという内容。
月刊「ムー」の読者投稿欄以上の不思議さで、
狐や狸がテレパシーで人の心を惑わしたりする話は序の口。
猟師が目撃した、奇怪なライオンのような動物?や
幾ら鉄砲を撃ち込んでも死なない白鹿の話、
山小屋の周りを巡り屋根に登って錫杖をならす妖怪?
など、読んでいてゾッした。
今晩、残りの後半を読んで、
真夏の夜に涼を取りたい。
・・・と思っていたら
自分の人生で1回だけ怪現象を目撃したことを思い出した。
数十年前、まだ若かった頃に
外国の僻地で集団生活をしていたことがあった。
ある時、日中なのに空一面黒い雲に覆われて薄暗くなり、
時々雷鳴が轟いて生暖かい強風が吹いていた。
外を見ると、平原の中の未舗装の道路上を
青白く光る薄明るい透明な物体?(直径2~3メートル)が、
弧を描いて跳びはねるように飛んで行った・・・・・・
後にも先にもこの経験だけなのだが、
枯れ草の固まりが雷の影響で静電気を帯びて、
強風に飛ばされていただけだったのだろうか、、、
未だに謎だ。