バナナの皮の滑りやすさを研究した日本人研究者が、
本年のイグ・ノーベル物理学賞に選出されたと報道されたので興味を持った。
同賞には毎年9000件のノミネートがあり、そこから10の分野で受賞者が決定される。
ハーバード大学が主催しているので、
受賞セレモニーでは本物のノーベル賞受賞者達も参加し、受賞者を祝福する。
以下、2014年 イグ・ノーベル賞受賞者&テーマの抄訳
・物理学賞:「バナナの皮の摩擦係数」 (日本)
代表者 Kiyoshi Mabuchi
・神経科学賞:「トーストの表面にイエスを見る:顔貌錯視における神経行動相関」(中国、カナダ)
代表者 Kang Lee
>トーストの表面模様にキリスト像を見る人の脳内変化を解明しようとした研究
・心理学賞:「夜に現れる怪物:夜型タイプの暗い三つの性質」(オーストラリア、英国、米国)
代表者 Peter Jonason
>夜遅くまで起きているタイプの人は、そうでない人より自己賛美型で暗示に掛かりやすく、精神病質であることの証拠を集めた。
・公衆衛生賞:「トキソプラズマ症の不顕性感染がある若年女性における人格変化」
「原生寄生虫トキソプラズマ・ゴンジ不顕性感染男性における知的・心理生物学的障害。
ドーパミンは統合失調症とトキソプラズマ症を繋ぐミッシングリンクだった?」
「猫咬症とうつ病の関連を電気的記録データで記述した」
(チェコ、日本、米国、カナダ)
代表者 Jaroslav Flegr 他
・生物学賞:「犬は地磁気の微小変化に敏感」(チェコ、ドイツ、ザンビア)
>犬が排泄するとき、地球磁力線の南北に身体軸を合わせることを発見した
代表者 VlastimiL Hart
・・当ブログ過去記事にあり!
・芸術賞:「絵画の審美的価値は疼痛閾値を損なう」(イタリア)
>手の平にレーザービームを当てて絵画を見ると、下手な絵ほど痛みを強く感じる
代表者 Marina de Tommaso
・経済学賞:「国家会計と地域会計のヨーロッパシステム」(イタリア)
・医学賞:「燻製ブタの皮紐を使った鼻パックでグランツマン血小板無力症の難治性鼻出血を治療」(米国、カナダ)
代表者 Sonal Saraiya
・極地科学賞:「白熊に変装した人間に対するトナカイの反応行動」(ノルウエー、ドイツ)
>白熊の着ぐるみを着た人間を見て、トナカイがどう反応するかをテストした
代表者 Eigil Reimers他
・栄養学賞:「乳児の便から分離した乳酸菌は発酵ソーセージの強力な好生物培養開始液である」(スペイン)
実にユニークで価値ある?研究の数々に唖然、茫然、抱腹絶倒。
10月の本物のノーベル賞発表が待ち遠しくなった。
ソース:http://www.improbable.com/ig/winners/#ig2014m
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