そのお方は数年前に、消化器の癌で大手術をされていた。
その後、くも膜下出血にもかかり下半身が不自由になっておられた。
癌の再発を不安に感じながらも、ここ数年は毎日楽しそうに過ごされていたようだった。
今年になり体力が低下してきて、何とはなしに気弱になっていた。
先月たまたまお目にかかった時、もう先が長くないというような事を口にされたので、
冗談だと思い、
「葬儀には出られないですよ」と軽口を叩いたら、
「お棺に白いバラの花を入れて下さい。バラが好きなので。」と笑顔で仰った。
昨日、用事のついでに知人に会ったら、
今月初めにそのお方の病状が急変してお亡くなりになったと聞かされた。
信じられない思いを抱きながらも、生前の”約束”を履行すべく、
私はすぐに花屋へ向かい、白いバラの花を買って供養に手向けたのだった。
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と、これで終わればただの日記なのだが、。
GW中、伊勢に居た５日と６日、
猫に右下肢を引っ掻かれる夢を２回連続して見ていたのを思い出した。
（その時は、歩きすぎて疲労のためかと思ったのだが）
あのお方の必死の念が来ていたのかも知れない、、、。
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