今夜TV放送があるので、過去記事を再掲する。
<クローン人間に魂はあるか?>
2012年12月27日
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一昨日夜、TVを見ずにDVDを鑑賞したので、感想を少し。
「月に囚われた男」
デヴィッド・ボウィの息子、ダンカン・ジョーンズ監督
サム・ロックウェル主演
”ヘリウム3”という高効率エネルギー源を月の裏側で採掘している私企業サイトに、
たった一人で勤務する主人公サム・ベルのミステリアスな物語。
3年間の契約期間中、なぜか地球との直接通信は機械故障を理由に不可能となっている。
地球にいる妻と娘とは、木星経由でビデオ通信を見るだけだった。
ある日、異常の発生した採掘場をローバーで見に行った時、事故を起こして意識不明となる。
ところが基地の診療施設でサムは目覚める。
話し相手のコンピュータからは、脳に軽い損傷があるため記憶障害があると言われるが。
回復してからサムが採掘場へローバーで向かうと、
もう一台の事故車を見つけ、その中で気絶している宇宙服を着た人間を救出する。
それは自分だった。
そのサムを基地に運んで治療し、結局基地の中に二人のサムが存在することとなった。
見ている方はこの時点でクローン人間の物語だと気がつくのだが、、、、。
サムがオリジナルだと思っていて、、。
サム同士はお互いに、相手のことをクローンだと判断して諍いを始める。
しかし、診療室の地下に多数のクローン収納カプセルがあるのを発見する。
3年任期の終了と同時に、地球帰還させると欺してクローン・サムを睡眠導入後、
カプセル収納し、別のクローンを起動させていた。
その際オリジナル・サムの記憶をリセットしながら次から次へとクローンへ移植していき、
実際は15年が経過していたのだった。
基地外の通信ブロック区域を外れると、地球と直接通信可能となり、
妻はすでに亡く、娘は15歳になっていて、しかも父親(オリジナルのサム?)もいることをサムは知るに至った。
そしてサムは望郷の念に駆られてある行動を決行する、、、、、、。
一応ミステリーということなので、最後まで明かすのは遠慮したい。
ストーリーとしては面白く、近未来の一情景として現実となり得るかも知れない。
クローン人間が完成できるかどうかの議論は別として、
クローン人間に劣悪な環境で作業させ続けるという発想は、今的人間の思考パターンだろうか。
日本なら専用ロボットに代用させてしまうかもしれない。
クローン動物はすでに完成しているが、動物の魂というのがどうなっているか分からない。
集合意識的存在であるとしたら、クローン動物の魂を論ずるのは無意味か。
では、クローン人間には魂は宿るか?
答えは、ノーであると思う。
となると、クローン人類は実現しないということか。
しかし、宇宙スケールで見ると、これはまた別問題のようだ。
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