<さらばアトランティス・・・愛をこめて> 第61話


原作:ドラゴン     編集:FUKATI


これまでの主要登場人物


・ターシャ:今は亡き天才科学者トル博士の姉で、帝国首都神殿の巫女

・フーカ:レムリアの叡智を受け継ぐアトランティスの老神官・祭司長
   (現代ではこのブログの管理人FUKATI !?)

・ハロンの科学者サマ博士、キュ博士:フーカの弟子。生き残りミッションを担当。
・宇宙観測所所長デープ
・官房室長・広報室長ロミ
・その部下ミチ・・秘密情報員で巫女

・ヨーシ総統:前提督を暗殺し帝国乗っ取りに成功した。
・宮殿長ヒーロ、その部下ローキ
・秘密警察長官ターナ
・取調室長マーク

・警護官長マーサ

・黒魔術集団頭領スーガ

・黒魔術師ワーラ
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ジャナイ島に 到着した シップから サマ博士とロミと民兵が 降り、 周りの 風景に 驚いた。


あんなに 綺麗だった島の風景は、辺り一面 一変していた。

緑の林は、燃え尽きて灰となり、 海辺の岩は砕け、 動物たちの姿も見えず 、

正に エネルギーとエネルギーのぶつかり合いの凄まじい 爪後だけが 残っていた。


「サマ博士 、フーカ様は一体どこに いるのでしょうか?

これじゃ どうしてよいのか! 」


「ロミ様 、ひとまず シップに戻りましょう!」


「サマ博士 、何か良い手立ては、? フーカ様は、何処に! 」


「ロミ様、 一つの案ですが やって見る価値は、あると思います! 」


「なんですか 、それは! 」


「ロミ様自身、 目を瞑り フーカ様に 心の中で呼び掛けて下さい! 」


「私には、そんな特殊な能力は、ないわ! 」


「大丈夫、 きっと 良い結果が出ます! 」


「サマ博士がそこまで言うなら やって見るわ!」


サマ博士の提案を受け ロミは、 手を合わせ 目を閉じ 、

フーカに 心の中で無事を念じた。


そして三十分 もした頃だった。


赤外線波動測定機が 何かの エネルギー体を キャッチしたようだった。





<さらばアトランティス・・・愛をこめて>  第62話





「ロミさん 見て下さい 、祈りが 通じましたよ。

シップより 西側、アルファー地点 北側 ゼブラ地点に 意識エネルギーを 発見しましたよ 。

多分 フーカ様の何かが有るような気がして ならないのは、私だけでしょうか! 」


「ほんとうだ 私にも 何か 感じるものが! 」


「そこへ シップを着けよう! 」


ロミとサマ博士と 数名の 護衛傭兵が その場所へシップで向かった。


降りて辺りを探索したが、 崖と一部野原ばかりの中、長い草の間に大きな穴があいていた。

「見て、こんな所に大きな穴があります!」


「ロミさん どうしますか? 言って見ますか ?

幸い シップが 入る 事の出来る程の 大きな地下空洞みたいですよ! 」


「サマ博士、行きましょう。 お願いします! 」


シップごと地下に入れる程の大きな 洞穴へ、シップは進んで行った。 

                                          
暫くすると ロミが 叫んだ。


「 見て 、あそこに人らしき 何かが 倒れてます。

ライトビームを 照して! 

あっ、 あれは、フーカ様 。こんな所に!

 急いで シップへ 運び 手当てを!」


傷だらけで 気を失っていた フーカを 、
護衛兵達が やっとの思いで シップに運び込み 、サマ博士が 手当をした。


「サマ博士、どうなのフーカ様の御容態は! 」 

                                          
「何とも言えないほど衰弱が酷く、 普通の老人なら とっくに 天に召されていただろうな。

さすが 何か不思議なエネルギーが 彼をここまで 持ちこたえさせていたんだろう。

今夜一晩が 山かも知れない! 」


何とか 助けて、と 天に祈るロミだった。

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第62話終了



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